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もし動かなくなってしまったら……。

 それでは具体的な事の前に、お使いのM/Bの設定を変えたら、動かなくなってしまった時の救済法をご存知でしょうか。
 ご存知の方は読み飛ばしてもらって構いませんが、初心者の方は一読しておいても損はしないと思います。

 もし動かなくなってしまったら……一体どうしたら良いのでしょうか。
 
  「CMOS をクリア」することです。
  これは、ジャンパースイッチなどを操作することで、BIOSの設定を工場出荷時に戻す事を指します。

 M/Bのマニュアルを良くご覧になり、CMOSのクリアの方法を良く覚えてください。
 設定を変えたら動かなくなるケースの大半は「CMOS をクリアする」ことで、元通りになります。
 GIGABYTEやA-Openでは「DualBIOS」や「ダイハードBIOS」 など、BIOSを複数搭載しているM/Bもありますので、注意してください。
 「CMOS をクリアする」際に、BIOSが起動しなくなってしまう事例も耳にします。
  操作手順に注意して行ってください。


 今回の「例:ASUS P3V4X」 の場合ですと、特殊なケースなのですがAGPスロット左にバッテリ電池がありまして(図参照のこと)、そのすぐ左上に「CLRTC」という2つの端子があります。これをショート(通電)させるとBIOSの内容が工場出荷時の状態にもどります。

 ASUSに限らず、他のメーカーのM/Bはバッテリ電池の脇にショートジャンパが3本立ってまして、「1-2」ショートが通常時、「2-3」ショートが 「CMOS をクリア」になっていることが多く、「動かなくなってしまった」なんて時には試しにCMOSをクリアしてみてください。

 注意点は作業中には電源を抜いておくことです。 「2-3」ショート時に通電しますとBIOS自身が消去されてしまいます。CMOSクリア時に限らず、BIOS更新時にも同じ作業を行うM/Bがありますので、慎重に行ってください。

図:P3V4Xマニュアルより

 BIOSが基盤に直付けになっていなければ、当店でも定番商品になっています「IOSS ROM焼きだいじょうぶ!」をお使いいただけます。元のROMとM/Bの間に取り付けし、「DualBIOS」を実現します。
 4000円から5000円程度なので、心配な方は考えておいても良いでしょう。

 ASUS「CUSL2」のように直付けの場合はお使いいただけません。
  このM/BのBIOSを消去する方も恐ろしいものがありますが……。

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