AthlonXPも順調な売れ行きで、確実にPentium4より売れているあたり当店の利用客の傾向が、
ヘビーな自作ユーザーが多いということなのでしょうか。
そう言えば、コア欠け防止保護銅版(呼び方いろいろ、スタッフは「おまじない」と呼んでいます)で
多い質問に「これ、冷えるの?」があります。
スタッフとしてはあくまで”保護銅版”であり、”冷却板”ではないとして答えることにしています。
仮に冷えたとしても、より上位のクーラーを使えばすむことですし、コアの高さと合わなければ、
熱暴走でフリーズして最悪破壊されます。
以前、この板をつけていて起動せず、外したらきちんと動く例がほとんどでした。
なので、あまりお勧めしません。
まあ、コア欠けがどうしてもコワイって方がつけたら良いでしょう。
このあたりの話は「日経WinPC 2002.2月号『PCセットアップ最新事情2002』」で詳しくあるので
立ち読みでもして下さい。
ところで、AthlonXPは従来のThunderBirdコアよりも低発熱です。
じゃあ、どんなクーラーがベストなのでしょうか。
まあ、極端な選択をしなければ「Athlon1.33GHz」と書かれたあたりでも十分でしょう。
ここで意識すべきは、「取りつけやすい・コア欠けしにくい」クーラーであると思います。
せっかく買ったAthlonXPが燃える以前に欠けて動かないのは悲しいものです。
では取りつけやすいクーラーはどれでしょう。
1.Canopus Firebird R7/R5
丁寧なマニュアルと、取付用専用工具は初心者からヘビーユーザーに安心を提供します。
コア欠け率も低いでしょう。冷却も定格ならR5、オーバークロッキングならR7あたりがいいかも。
2.ALPHA PAL8045U
遂にソケット脇の4つの穴を使って冷却する、夢の8cm角クーラー。
完全ボルト固定式なので、コア欠けはあなたの締め方次第。
DELTAのファンは風量大なので、静音志向の方にはPanafloを使う方もいますよ。
3.KANIE Headgehog-294M
Thunderbird1.4GHzでも耐えきった無酸素銅の性能はAthlonXPでも冴え渡ります。
3点式のクリップは無理な力をソケットに与えません。しっかり使えばAthlonXPは余裕です。
メルコのファンは軸がずれているので少々賑やかだとか。
4.CoolerMaster Granblue
真っ青なヒートシンクは見ているだけで涼しそう。
でも、クリップの留め方にちょっとコツあり。ドライバーよりもラジオペンチを奨めます。
上位3点よりも安いのが魅力。
5.AMO とんぐ16
変な名前でもしっかり冷えます。高性能なわりに価格が安い、でも取りつけ時には要注意。
こいつもラジオペンチが良いですね。
と、売れ筋5点ほどご紹介しました。
スタッフとしては、ドライバー(マイナス)を使うクリップは危険だと判断しています。
出来る限りラジオペンチで適当ではなく、確実に取りつけましょう。
ヒートシンク底面に塗布されているおまけのサーマルシートは、問答無用で剥がしています。
100円のグリスでもサーマルシートより安全で冷えます。
もし、そのまま使ってしまった場合、取りつけ時に隙間が出来ないように注意してください。
出来ればすぐに削ぎ落としグリス使用に切り替えましょう。
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