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AMD Supporters Club!!

GHzオーバーが当たり前となってきた昨今ですが、
Intel CPUよりも格段に性能が高く、価格も我々の財布にやさしいあたりが魅力の秘訣なのかも。
それだけでなく、自作好きな私達を悩ませてくれる素敵なCPU。


Athlonに関する話が STAFF ROOM で多くなってきましたので、新たにこちらへ新設致しました。
Athlon関係のトラブルや自作ネタなどをまとめておきますので、参考になれば幸いです。
多少、対応が遅くなることもありますが、どんな質問・疑問・ご意見お寄せ下さい。
'01/06/14〜10/14 '01/10/21〜
AMD Supporters Club!!
オススメクーラー
2002/01/06


   AthlonXPも順調な売れ行きで、
確実にPentium4より売れているあたり当店の利用客の傾向が、
  ヘビーな自作ユーザーが多いということなのでしょうか。

   そう言えば、コア欠け防止保護銅版(呼び方いろいろ、スタッフは「おまじない」と呼んでいます)で
  多い質問に「これ、冷えるの?」があります。
   スタッフとしてはあくまで”保護銅版”であり、”冷却板”ではないとして答えることにしています。
   仮に冷えたとしても、より上位のクーラーを使えばすむことですし、コアの高さと合わなければ、
  熱暴走でフリーズして最悪破壊されます。
   以前、この板をつけていて起動せず、外したらきちんと動く例がほとんどでした。
   なので、あまりお勧めしません。
   まあ、コア欠けがどうしてもコワイって方がつけたら良いでしょう。
   このあたりの話は「日経WinPC 2002.2月号『PCセットアップ最新事情2002』」で詳しくあるので
  
立ち読みでもして下さい。

   ところで、AthlonXPは従来のThunderBirdコアよりも低発熱です。
   じゃあ、どんなクーラーがベストなのでしょうか。
   まあ、極端な選択をしなければ「Athlon1.33GHz」と書かれたあたりでも十分でしょう。
   ここで意識すべきは、「取りつけやすい・コア欠けしにくい」クーラーであると思います。
   せっかく買ったAthlonXPが燃える以前に欠けて動かないのは悲しいものです。
   では取りつけやすいクーラーはどれでしょう。

   1.Canopus Firebird R7/R5
     丁寧なマニュアルと、取付用専用工具は初心者からヘビーユーザーに安心を提供します。
     コア欠け率も低いでしょう。冷却も定格ならR5、オーバークロッキングならR7あたりがいいかも。

   2.ALPHA PAL8045U
     遂にソケット脇の4つの穴を使って冷却する、夢の8cm角クーラー。
     完全ボルト固定式なので、コア欠けはあなたの締め方次第。
     DELTAのファンは風量大なので、静音志向の方にはPanafloを使う方もいますよ。

   3.KANIE Headgehog-294M
     Thunderbird1.4GHzでも耐えきった無酸素銅の性能はAthlonXPでも冴え渡ります。
     3点式のクリップは無理な力をソケットに与えません。しっかり使えばAthlonXPは余裕です。
     メルコのファンは軸がずれているので少々賑やかだとか。

   4.CoolerMaster Granblue
     真っ青なヒートシンクは見ているだけで涼しそう。
     でも、クリップの留め方にちょっとコツあり。ドライバーよりもラジオペンチを奨めます。
     上位3点よりも安いのが魅力。

   5.AMO とんぐ16
     変な名前でもしっかり冷えます。高性能なわりに価格が安い、でも取りつけ時には要注意。
     こいつもラジオペンチが良いですね。

  と、売れ筋5点ほどご紹介しました。

   スタッフとしては、ドライバー(マイナス)を使うクリップは危険だと判断しています。
   出来る限りラジオペンチで適当ではなく、確実に取りつけましょう。

   ヒートシンク底面に塗布されているおまけのサーマルシートは、問答無用で剥がしています。
   100円のグリスでもサーマルシートより安全で冷えます。
   もし、そのまま使ってしまった場合、取りつけ時に隙間が出来ないように注意してください。
   出来ればすぐに削ぎ落としグリス使用に切り替えましょう。

AMvD Supporters Club!!
安定するマザーボード
2001/12/20


   安定性の高いマザーボードを使いたい人は多くいるはず。
   でなきゃ自虐性の強い人なんですかね。
   店頭で「安定性の高いマザーボードはどれ?」と漠然とした質問がありますが、
  大体の回答としては、「AMD760」か「KT266A」になってしまいます。

   SiS735は入らないの?

   ええもう。
   今回当店AMDプラットホーム用にDDRとSDRを持ったマザーという利便性から、A7A266か迷ったのですが
  中古品で在庫のあるK7S5Aとなってしまいました。
   メモリの相性が多く出ているそうですが、まあ、検査次第なのでどうしようもないですよね。
   今日はお客さんのマザーボードで動作しないとの事でしたので、この検査について紹介します。

   お客さんのマザーボードは「GIGABYTE GA-7DXR」です。
   掲示板を見て回りますと案外メモリのトラブルは多く、「メジャーチップが良いですよ」とか
ありました。
   まあ、結局は購入して使ってみないとダメなんですけどね。
   実際、このお客さんのDDRはK7S5Aで動いてしまいました。
   ありゃ、GIGABYTEでダメでECSで動くんかい。
   メモリのチェックが厳しいのか、何が悪いのかわからないのが相性なので、困ったものです。

   K7S5Aも捨てたものじゃありませんが、このマザーボードの掲示板では多くのトラブルが集まっています。
   安いだけに皆さんが良く購入し、それだけに話題も多いので参考にどうぞ。
   場所は「価格.com」 のPCパーツ・マザーボード・メーカーの順です。

   まあ、サイトに気がついた人が書き込んでいるだけなので、もしかすると1件の書込みも無い
  マザーボードがあったりしますが、メジャーなマザーボードなら大丈夫でしょう。
   ですが投げっぱなしの質問は良くないですよ。

AMD Supporters Club!!
K7S5Aテスト
2001/12/13


   登場してから爆発的人気を誇るSiS735チップ搭載マザーボードですが、登場メーカーは未だにECS・Chaintechの
  2社くらいなものでしょうか。
   K7S5A(ECS)はATXサイズのスタンダードモデルで、CT-7SID(Chaintech)はMicro-ATXサイズす。
   コンパクトユーザーにはCT-7SIDはVIAの低価格KM・KLEシリーズがイマイチな方に、KT266はRADEONとの相性が
  あったり、少しでも安く速くという方にK7S5Aは人気があり、AthlonXP登場の勢いに乗って売れ行きも好調です。

   しかし、先日持ちこまれたK7S5Aのテストでは少々判断に苦しんでいます。
   K7S5AとAthlonXP1700+にPC133のSDRAMの構成で、CPU温度が53度くらいになっており10〜30分の軽い利用で
  フリーズするという内容です。
   お客さん自身ECSに問い合わせてみたそうですが、
   「通常弊社で検証している限りでは同問題は確認されておりません」
  と返答され、販売店で相談してくださいとなった次第でした。

   早速動作検証してみましょう。
   この時の使用パーツはAthlonTB1.2GHz(B)、AthlonXP1700+、風神2000、Firebird R7、PC133,CL3,128MB(S
EITEC)、
  PC133,CL3,256MB(M.tec)、PC2100,CL2.5,256MB(Mosel)とK7S5Aです。
   話によると、「インターネットをしているだけでもフリーズする」といった具合から、
  「クーラーを取り替えたら落ち着いたけれど、夏場は使えそうにも無い」という、なんとも幅の広い観点ですよね。
   夏場に熱暴走しないなんて保証はこちらではしようの無い話なのですが、まずは安定動作が重要です。
  (もっと高性能なクーラーやグリス、ケース内のクーリングを考えないといけないので、M/Bのテストだけではちょっと……)

   テスト内容は、店内での3DMark2001デモの無限ループ(開店から閉店まで)です。
   CPU温度の上昇と安定動作具合と、何より1日中の高負荷アプリといえば3DMark2001デモが適任です。
   テスト利用のため一部CPUにグリスは使っていませんが、使用すればさらに低く出来るでしょう。
   店内温度は23度です。夏場の利用で室温がいくつになるのか想定できませんが、
  30度の部屋はパソコンを使うのには少々酷だと思います。

   1.TB1.2GHz(B)と風神2000、PC133,CL3,128MB(SEITEC)の組み合わせでは2時間に1回程度フリーズが起こりました。
     (この時BIOS確認CPU温度は54度でした。グリス無しです)
   2.AthlonXP1700+とFirebird R7、PC133,CL3,128MB(SEITEC)の組み合わせでは15分に1回程度フリーズが起こりました。
     (この時BIOS確認CPU温度は38度でした。グリス有りです)
   3.AthlonXP1700+とFirebird R7、PC2100,CL2.5,256MB(Mosel)の組み合わせではフリーズしませんでした。
     (この時BIOS確認CPU温度は38度でした。グリス有りです)
   4.AthlonXP1700+とFirebird R7、PC133,CL3,256MB(M.tec)の組み合わせではフリーズしませんでした。
     (この時BIOS確認CPU温度は38度でした。グリス有りです)

   このテストが全てではありませんが、考えてみるとメモリが怪しい感じです。
   お客さんの話ではPC133,CL2,256MB(Micron)でしたが、Micronだから大丈夫という話は無くCL2をCL3にしてみたら
  安定して動く確率も上がると思うのですがどうなのでしょう。
   CPUの温度も結構気にされていましたが、Athlonの温度上限が90ないし95度となっていますので、
  60度程度までなら動作の範囲内です。(夏場は大変そうですが……)

   K7S5Aのトラブル自体が今回初めてなので戸惑いましたが、ネタとしては良くある内容のものでしたね。
   しかし、SiS735。速いものですね。
   ASUSあたりで気合入れて作らないかしら。普段から「喝」が入っているマザーボード「A7S266」とかいってさ。

AMD Supporters Club!!
nForceは「”即”買い」か。
2001/11/25

   AthlonのM/B市場もあまり刺激がなく、話題といえばPentium4の新プラットフォームSiS645の登場でしょうか?
   DDR-SDRAMがPentium4でも使えるようになり、DDR-SDRAMの売れ行きに拍車がかからないかと
  少々期待しているのですが、「P4X266」の時にあまり騒ぎにならなかったので少々というあたりでしょうね。
   AthlonXPに正式対応しているマザーボードのチップセットといえば「KT266A」でしたが、今回nVIDIAから登場の
  「nForce」はどれだけ期待できるのか調査してみましょう。
   まずnForceのチップ構成ですが、NorthBridgeにあたる「IGP」とSouthBridgeにあたる「MCP」の二つで構成しています。
   IGPとMCPにはそれぞれ二種類のタイプがあり、IGP-128、IGP-64、MCP-D、MCPの2x2=4種類の構成になります。  

   すなわち、
    IGP-128 + MCP-D = nForce420D
    IGP-128 + MCP   = nForce420
    IGP- 64 + MCP-D = nForce220D
    IGP- 64 + MCP   = nForce220
  と、なります。

   では、それぞれのチップの役割を見ていきましょう。
   IGPはGeForce2MXと同等のグラフィックスコアを内蔵し、IGP-128では128bitでIGP-64では64bitでメモリアクセスします。
   言うなればGeForce2MX400とGeForce2MX200の違いのようですね。
   またDDR-SDRAMに対するアクセスについて、IGP-128ではi850のRDRAM使用のような2chでのDDR-SDRAMを
  サポートし、実に4.2GB/sの最速帯域幅を誇ります。(RDRAMでは1.6GB/s x 2 = 3.2GB/sです)
   MCPについては5.1ch対応のDolbyDigitalエンコーダを持つか持たないかの違いです。

   実際の購入に際しては、IGP-128+MCPの「nForce420」が狙い目でしょう。
   (残念ながら、サウンドに関してはオンボードの性能を高く評価できないです)
   VGAの性能も最初から組み立てるには無難ですが、GeForce3やRADEONシリーズ・Matorx系VGAカードを選択肢に
  入れていますと「オンボードのGeForce2MXなんて邪魔だ」となってしまうので、そのうちVGA無し製品が登場するのでは
  ないでしょうか?
   このVGAのおかげでマザーボードの単価が上がってしまいましたが、もっとも、SiS730やVIAのProSavageよりは
  確実に高性能なグラフィックスコアなので仕方ありませんね。
   ちょっと待ってみるのが良いのかも。
   性能的には 「買い」ですが、「即買い」ではないですね。

   また、対抗馬として改良された「ALiMAGiK1 C-Step」がありますが、こちらはPC2700のDDR-SDRAMに
  加え、Ultra-ATA/133までサポートしての登場です。
   標準でAthlonXPが動作できるのもポイントです。
   登場時に意外と地味だったので、これからKT266AやSiS735/745、そしてnForceと勝負になるといいですよね。
AMD Supporters Club!!
焼き鳥は悲しい。
2001/11/07

   焼き鳥になると、買ったほうも売ったほうも悲しくなります。
   お客さんとしては高い買い物ですし、自分の組み立てに落ち度があったのか考えなければなりません。
   落ち度が無いと言い切る人に限って、自作に手馴れた中級者あたりで、
  「ソケットにはめて、グリスを塗って、ファンを乗せるだけ。簡単簡単」
   と、鼻歌交じりに取り付けていそうです。(そんな事してないぞ!!って人、ごめんなさい)

   本日も悲しくも1件焼き鳥の持ちこみがありましたので、こういった出だしとなりました。

   そこで、ここで簡単な(安全な)Athlonの取り付けを説明しましょう。
   難しいことではありませんので、是非あなたの自作テクのスパイスとして加えていてはいかがでしょう?

   お店でのスタッフのAMD-CPUの取り扱い方。
    1.CPUをソケットにはめる。(この辺はひねる事もないですね)
    2.CPUの『コアの上だけ』にグリスを塗る。
      (コアの上だけです!!キャパシタや、抵抗、GoldenBridgesまでは塗らないで下さい。最悪、M/Bまで壊れます)
    3.ヒートシンクを乗せる。(乗せるだけです、先にクリップを止めてから乗せるとコアを損傷する恐れがあります)
    4.ヒートシンクを水平に押さえます。(これがキモです。押し付けないで、水平に支える感じで)
    5.クリップの片側を留めます。(片側なら簡単につきます)
    6.もう一方を留めます。
      (ラジオペンチ等で正確に操作した方が、マザーボードにドライバーを突き刺す事故が無くて良いです)

   こんな具合ですが、常に「壊れやすいCPU」と意識していれば(全部の製品について言えることですが)、
  壊してしまうことも少なくなるでしょう。
   参考になって、焼き鳥が減ることになれば幸いです。
AMD Supporters Club!!
AthlonでスリムPCは可能か!?
2001/10/21

   先日のお客さんの質問でしたが、「このケース(AOpen H340D)でAthlon大丈夫かな?」というものでした。
   どうやら、Athlonを使いたいが大きなケースは好かないといった具合です。

   H340Dに関して言えば「Pentium4対応180W電源搭載」なので、Pentium4は動作するとわかりますが、
  Athlonとなると何GHzまで可能なのでしょう。
   AOpenでは「このケースでPentium4 1.8GHz以上を使われる場合、専用の冷却ファンをお使い下さい」とコメント
  されていました。

   ってことは、Pentium4 2GHzは専用ファンをつければこのケースの電源で動作すると言うことです。

   さらに、Pentium4 2.0GHzの最大消費電力は75.3W(Intelにて確認)とありますから、AthlonXP 1800+の
  最大消費電力は66.0W(AMDにて確認)となれば、このケースでも大丈夫なようです。

   あとは冷却に関してですが、やはり強力なファンを使うのが良いでしょう。
   スリムケースなので導入するにも、Micro-ATXのマザーボードになりますので、たとえばChaintechの
  「CT-7SID」を使用すれば、DDR-SDRAMでのAthlonコンパクトが実現できます。

   VGAはH340D自身がLowProfilePCI規格のみの拡張性ですから、おのずと限られてしまいますが、
  GeForce2MX400あたりが使用できれば問題無いレベルではないでしょうか。ちょっとハイエンド志向の人には
  nVIDIA「Quadro2EX」採用のELSA「Synergy2000」であれば、某ショップでも採用していますし、カード自身の
  丈が低いので使用できそうです。

   おお!!
   なかなかに良いスペックですね。
   次なる問題はケースに取り付けるドライブですが、オウルテックから発売されているスリムCDとFDDを一緒に
  5インチベイへ取り付けるマウントキット「CRD-01W」ならば、5インチベイでCD+FDDですから3.5インチの
  オープンベイが別のドライブに使用可能です。
   MOでもZIPでもLS-120(FDDと同じか……)でも増設可能です。
   肝心のスリムCDですが、東芝製のコンボドライブもありますからCD-RWもDVD-ROMもOKです。
   HDDのRAIDもスリムケースで実現可能ですよ。
   こりゃデスクトップにひけを取りません。

   という具合で作れそうですが少々コストがかかりそうです。しかし、Pentium4で実現するよりは安そうですね。
   特にケース内が狭いので、冷却に気をつけてください。
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