HIT&RUN
OverClockTeam
こちらはHIT&RUN「STAFF ROOM」です。

ちょっとしたことや、自作をする上でつまづいた話、
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'02/01/03〜
逆襲のAMDなるか?
2001/03/10

    AMD ThunderBird 1.2GB(FSB 266MHz)版が入荷して、まず驚いたことには「L1」が
   クローズされていたことです。

    Socket版Athlon/Duronが登場したての頃は、情報も少なく注意もしていなかったのですが、
   最近は倍率変更機能はAthlonマザーボードではもはや必須項目の一つになっているくらいです。
    その際、CPU上の「L1」、通称「ゴールデンブリッジ」と呼ばれる端子を、導電性の鉛筆や
   コンダクティブペン、話題になったメルコのオーバークロックシール等で繋ぐ(クローズ)ことで、
   CPU自体の倍率固定を解除できるというものでした。
    マザーボードがFSB200MHzサポートまでだったため、FSBによるクロックアップもチップ
   セット側に耐性が無く、Athlonが価格以外であまり支持されなかった面があるようです。
    しかし、最近FSB266MHzをサポートするチップセットが登場したことで、FSBによるクロック
   アップも期待が出てきました。

    そこにL1クローズされたThunderBird 1.2GB(FSB 266MHz)版の登場です。
    これは少し期待して良いものなのでしょうか。
    サンプル版ですが、1.3GHzも早くても来週には登場予定なところも見逃せません。
    今後が楽しみです。
オンボード IDE RAID
2001/03/02

    最新マザーボードに多くなってきたオプションで、一番気になるものがオンボード IDE RAID
   コントローラの存在でしょうか。業界の有名メーカーの新製品にはほぼ搭載されている事が多く、
   購入を考える方も有るか無いかで決める方もいるようです。
    では、この「オンボード IDE RAID」は良いのか考えてみましょう。

    まず、単品でRAIDカードを購入することを考えると、最初から搭載されているマザーならば
   その分割安感が出てきます。HighPointTechnology製(以下HPT)よりもPromise製のコントローラ
   になればなおさらです。HPT製RAIDカードは実売6000円程度ですが、Promise製になると一万円を
   超えることがあります。それならば、オンボードで2,3000円高くても購入したくなってきますね。

    しかし、ここで一つ要注意点があります。Promise製のオンボードRAIDは廉価版Chipが割り当て
   られることがほとんどで、RAID 0、またはRAID 0,1、のみのサポートになります。
    実際、「FastTrack100」のコントローラChipは「PDC20267」ですが、オンボードのChipは
   「PDC20265」「PDC20265R」というChipが使われています。本格的な運用ではなく、少々の楽しみ
   程度ならば気にしなくてもいいでしょう。

    HPT製のオンボードのChipはほとんどが「HPT370」で、RAID 0、RAID 1、RAID 0+1、をサポート
   していますので、こちらのほうは別売りのRAIDカードと同性能ですのでご安心を。
    たまにAMI(American Megatrends)製のオンボードChipが有りますが、RAID 0とRAID 1、
   サポートの程度によりますが、RAID 0+1をサポートするものもあるようです。

    判断の基準ですが、RAIDに慣れてしまって次のマザーに交換する際にRAIDカードであれば、次の
   環境でもPCIで増設すれば済みますが、オンボードの場合は次もオンボードRAIDのマザーでないと
   次の購入が難しくなるかもしれません。
    とはいえ、AGPとPCIとオンボードRAIDの競合の問題が無ければ、魅力的なオプションの一つでは
   ないでしょうか。
電源はスイカのようなもの
2001/03/01

   皆さんが電源を選ぶ際の基準は何でしょうか?
   激安ケースに付属している電源で満足している方もいれば、システムの安定の為に450W電源を
  購入される方など様々です。
   最近はCPUの生産ペースが早いせいか、GHzCPUが2万円半ばから3万円後半くらいと入手しやすく
  挑戦される方も多くなっています。
   しかし、「CPUとM/Bを買ったは良いが動作しない、これは不良だ」なんて言われる方も稀ですが
  以前より増えてきた感じがします。これはどういう事なのか、調べてみると意外に電源関係の
  トラブルが多く、取り替えると動作をする事も少なくありません。
   では、GHzCPUが動作しない方の電源はどれくらいだと尋ねますと、1,2年前の5,980円くらいの
  ケースに付属(おまけ?)で付いている電源だとか、235Wくらいのものだとか、果てはMicro-ATX
  電源だなんて話がありました。
   では、どんな電源が良いのか?電源の選ぶコツは3点です。

   一つは性能です。各電圧に対する容量の大きさがポイントです。判断基準は3.3Vラインもしくは
  3.3V+5Vラインの合計容量の大きいものが望ましいでしょう。3.3V+5Vの合計電力が140W〜170W
  あれば、GHzCPUや、Geforce,Voodoo5(少数でしょうが……)のような電力消費の大きいVGAカードでも
  大丈夫でしょう。また、+5VSB(スタンバイ用)も最低で1A以上確保されている電源なら、電源と
  M/Bの相性が起こりづらくなります。最後のポイントはATX12V(Pentium4用)、サーバーで推奨される
  AUXコネクタ等です。このコネクタが用意されていると言うことは、電源自身にパワーが無ければ
  このコネクタが安定性を妨げることになるからです。また、それなりの実績のあるメーカーのもの
  である判断材料になります。

   次に形状です。電源には冷却用(電源自身の)ファンが搭載されていますが、2ファンタイプが
  お薦めです。背面の排気ファンと内部の吸気ファンがあれば、ケースに排気用ファンが取り付けられ
  ない場合でも、電源交換で排気効率の改善が出来ます。

   最後にブランドでしょうか。いかに安くて300Wの電源だからと言って、購入しても1年持たない例が
  あったり、肝心の3.3Vや5Vが弱いなんて事があればAthlon1GHzなんて動かないでしょう。
   SONG CHEER(TQシリーズで有名ですね)、ENARMAX(定番)、ETASIS(ちょっとマイナーか?)、
  DELTA(ファンが賑やかなイメージですね)、Seventeam(定番)辺りでしょう。これらの電源と、
  激安大容量電源を持ってみると重さの違いがすぐ判ります。激安電源が軽いのは電源の安定性に用いる
  部品数をコストダウンの為に減らしているからなのです。また、軽く小突いてみても中身が詰まって
  いるものは電源の作りがしっかりしていると考えて良いでしょう。

   手に持って叩いて調べるなんてスイカの選び方みたいですね。
ケースファンは必要なのか?
2001/02/28

   店頭の商品の中でも比較的売れ行きが良く、種類も少しずつ増えているものがケースファンです。
   6/8/9/12cm角のものがあり、サイズ以外に静音型・サーミスタ内蔵コントロールタイプ、
  果てはCPUファンにも使用可能な高速回転仕様など多種多様です。
   購入したケースに最初から8cm角のファンが付属していたり、12cmファンを2基取り付ける
  スペースのあるケースがあることからも需要があるようです。

   では、実際に利用する側にとってケースファンは必要なのでしょうか?

   考え方にもよるのですが、予算をあまりかけないタイプとPCに静かさを求めるタイプでは
  必要無いでしょう。ケースファンが最初からケースに付属しているものを選ぶか、ファンが
  回転すれば動作音が発生しますし、静かさと冷却は通常のものよりも高価なものになってしまいます。

   また、オーバークロックや常時動作しているサーバータイプのものでは必要不可欠に近いと言えます。
  ケース内の熱が高いと言うことはパーツの寿命を縮めていることに繋がりますし、故障による
  交換の間隔が短くなりコスト的によろしくありません。

   では、ケースファンは必要なのか?
   それは、あなたのPCの運用方法次第と言ったら良いでしょうか。
   DVD鑑賞などには極力静かに動作してもらいたいでしょうし、ケース内のパーツが劣化しないように
  熱を逃がしたいのは誰もが思うことです。
   結局はコストと使用した際のメリットとデメリットを秤にかけて決めれば良いのではないでしょうか。
火を吹く電源
2001/02/23
 
  「火を吹いた電源」と購入されたマザーボードを持ってきた方がいらっしゃいました。

    お客様がおっしゃるには、マザーボードに電源を接続してスイッチを入れたら、
   しばらくして電源ファンから火花が飛んだ、このマザーボードで電源が壊されたと言う
   ニュアンスの内容でした。

    よくよく電源を見ると少々古い235W電源のようです。
   「内部にホコリが結構ある」状態で、いつのものかと尋ねますと「2,3年前くらい」と
   言われます。

    雑誌などで電源の壊れる要因を調べますと、外的要因は雷など電圧変化によって半導体
   素子や他の電子部品を損傷することなどとあり、内的要因では電解コンデンサーやファンの
   寿命によるものと、ホコリによってファンが停止すると電源が加熱して壊れてしまうそうです。
    また別な要因では、電源に使用している電解コンデンサーやファンなどのパーツに
   品質の低いものが使用されていたり、一部のパーツが省略されていたりなど電源自体の
   品質による寿命や、それに重なって電源内部のホコリによるショートや発火などの条件が
   考えられるそうです。

    最近はケースに付属する電源も品質の良いものが多くなっており、価格も手ごろな感じが
   しますが、安いケースについてる電源はそれなりな電源であると思われます。
    どんなものであれ電源がついていることが目的でケースを選ぶなら良いでしょうが、
   それなりの品質であることに注意してみると、電源の良し悪しに気がつくかもしれません。
    電源もしっかりしたケースは意外と高価なものですので、そのあたりも判断基準として
   良い電源を使われてはいかがでしょう。
Windows2000、コワイ。
2001/02/22

   最近周りでWindows2000関連のお話を耳にします。このOS自身登場してからしばらく
  経過していますし、WindowsMeも後発でですが登場しました。最近はハードウェアメーカーの
  ドライバのサポートも良くなってきたみたいで、各メーカーサイトで2000/Me対応ドライバ
  のダウンロードも比較的簡単に出来るようです。

   それに伴ってWindows2000インストールで、ドライバが上手くセットアップ出来ない話や、
  「どうしたら良いのでしょうか?」と言う漠然とした質問が多く、回答に困ってしまいます。

   スタッフ自身Windows2000を常用していませんし、専らWindows98・98SEが自宅でも店内
  でもメインです。Windows2000の話になりますと「いじってみないと……、分からないですね」
  といった具合です。

   でもお客様は「パーツショップの店員なら分かって当然」とばかりにあれこれ尋ねてきます。

   雑誌や難解な専門書を読むよりも、詳しい人間に聞いたほうが楽という心理があるのでしょう、
  自分もそういった考えが起こるときもありますが、まずは自分で突き詰めて考えてから相談を
  持ちかけた方が自分自身の理解が深まり、次の難問に当たった時対応がしやすくなると思います。

   自作PCですのでOSセットアップもやはり自己責任です。まあ、当然ですよね。
原因不明。
2001/02/08

   先日、「購入したマザーが動作しない」ということでご来店になったお客様のPCを
  調べる機会がありまして、その不良がなかなか確認できず戸惑ってしまいました。

   作り方は人それぞれですから、M/Bのステータス端子にスピーカーを接続しない方も
  いらっしゃいますし、FDDは必要無いと言って取り付けない方、それはもう千差万別です。
   確認できないというのは、通常CPUがM/Bのセンサーレベル以上の発熱をしていれば
  ピピピピ……と鳴りますし、CPUクーラーがCPUファン電源に接続されていなければ同様です。
   メモリーが認識できなければピーピーピー……と鳴って知らせてくれるものです。

   ですが、今回は鳴りません。

   M/BのオンボードサウンドのAUXにケーススピーカーが接続されていました。
   聞いてみると「自作初めてなんです」

   納得です。ひとまず、このスピーカーはM/Bのステータス端子に繋ぐものと説明し、
  繋いでみると、ピーピーピー……、原因が分かりました。メモリです。

   メモリの認識エラーということで何度か差し直してみると、今までの苦労も知らず、
  ピッと小気味良い音と共に起動しました。
   その他にもIDEケーブルの接続の仕方など、躓きかねないポイントが何点かありましたが、
  問題無いようです。

   一安心しましたが、自作パソコンのマニュアルがきちんとした形で存在しないことが
  今回の組み立てのミスを引き起こしているのかもしれません。
CDが焼けません。
2001/02/02

   最近はCD-RWドライブもATAPI接続が登場してから、ずいぶんと低価格になってきたものです。
   自分も当時、等倍速のRWドライブを6万円弱で購入後、某メーカーの4倍速ドライブを故障により
  3台交換してまで楽しくCDを焼いていました。

   メディアとドライブの相性に苦しみ、一枚あたり400円くらいのメディアをごみ箱に放り込んだ
  回数は計り知れません。
   しかし、今では1枚50円のものも珍しくなく「BURN-Ploof」やら、「JustLink」などのエラー防止
  機能がついて経済的にも精神的にも救われる思いです。

   さて、店頭にてこう言われたお客様がいたのが驚きでした。

   「(某メーカーの)ソフトが焼けないのだけど、どうしたら良いでしょう?」

   プロテクト付きのものであるのはタイトルから分かりましたが、それはDOS/Vパーツのお店で
  尋ねることが疑問に思えてなりません。
   ドライブがいけないのか、ソフトがいけないのか、その行為がいけないのか。
   倫理的な問題ではないでしょうか?

   自分ならチョット、お店で聞くことでは無いなぁ……。
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