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最近(2010年夏)の水冷ユニット搭載PCはどう変わった?
サイコムのデュアル水冷PC、G-Master Hydrooへ
VALUESTAR G タイプX
(下記は、2006年 5月記載記事)
筆者は、数あるネット直販パソコンの中から、このValueStar G タイプX をメーカー水冷パソコンの代表として評価してみたいと思います。
デュアルコアCPU の登場で、ますます、このタイプの需要は、高まるかも知れません。
その大きな理由は、2004年、大手メーカーとして、初の水冷式CPUクーラーを搭載して登場し、2005年夏モデル、さらに、秋冬モデル、春モデルとして、3回目の改良進化して発売されたためです。
実はDOS/V業界では、数年前から水冷クーラーが注目をあびてきましたが、マニアのおもちゃと言った扱いで、ショップブランド(BTO)PCなどに、採用されることは、ほとんどありませんでした。
それが、2004年インテルが、Pentium 4 プレスコット(Prescott) コア版を発売し、その発熱量の大きさから、にわかに水冷クーラーが現実のものとなり、普及が始まったのでした。
POSEIDON:WCL-03
2004年じっさいに、筆者の店で販売した製品例でいいますと、Pentium 4 プレスコット3.2GHZ クラスで、韓国の3RシステムのPOSEIDON:WCL-03 という水冷クーラー(\8,980程度)を使いますと、10℃ほどCPUの温度が下がりました。これは、CPUクーラーを比較したことのある人なら分かるのですが、画期的な数字です。
この頃のCPUのソケット478:Pentium 4 :3.2EGhz が、103Wでした。そして、新しいソケット775 Dual-Core のPentium Extreme Edition(PentiumEE) 840/955 :3.2/3.46GHZ では、130W(ワット)の電球なみの発熱量となります。今後もこの傾向は続き、発熱は増加するものと、予測されています。
自作の好きな方でしたら、このような水冷パーツだけを購入して、現在のCPUクーラーと交換すれば、上の効果が、期待できます。静音化も、ほぼ同時に出来ます。
こうした状況の中にあって、NECは、独自の水冷クーラーを開発製品化(3世代目)したのです。では、その水冷システムをすこし見ていきたいと思います。
VALUESTAR G タイプX
写真から分かりますように、家庭用のクーラーをあけると出てきそうな、放熱ラジエターのミニ版をケースの外部に取り付けています。そして、ケースの内部ではない、外部の冷気を導入して、ファンで冷却しています。
特徴的なのは、CPUに取り付けた水冷ジャケット(ヒートシンク)部との途中にポンプ一体のリザーブタンクがついてる点です。
このポンプで循環する冷却液(水ではありませんよ)は、水冷ジャケット中で蒸発し気化熱をうばいます。その蒸気は、外部のラジエター部で液体にもどり、熱交換(排熱)が行われます。図の青色が液体を赤色が気体を示しています。
この ValueStar G タイプX では、夏モデルから、さらに改良が進んでおり、車と同じコルゲートフィンタイプのラジエータを採用したため、前のラジエータに比べて熱交換率を約1.6倍に向上させています。
このようにパソコン内を、冷却液が循環すること自体こわい感じがします。しかし、NECは、動作保証温度上限の35℃で、5年連続運転可能という信頼性を実現し、メンテナンスフリーとしました。
水冷方式の目的は、もう一つあります。それは、パソコンを静音化することです。パソコンは、年々、高性能化しながらも、なおユーザーから強く、静音化を求められているのです。
これを両立するには、絶え間ない努力が必要です。NECは、この点についても30デシベル(dB)以内というレベルを達成しています。これは、静音化対策として販売の単品パーツのレベルです。
今後、さらにCPUの高速化で、発熱は増すものと予測されます。このため、いまから高性能パソコンには、こういった水冷システムを採用し、経験を積んでいくという道は、賢明な選択のような気がします。また購入者は、このようなメーカーの姿勢に、ある安心感を持つことができます。
VALUESTAR G タイプX
さて、ValueStar G タイプX というパソコンは、水冷式という優れた特徴を持っていますが、残念ながら、DOS/V互換性という面からチェックしますと、大きな欠点があります。
それは、標準規格のATX電源やマザーボードを使用していないようだということです。BTX規格でもないようです。
このため、もしそのパーツが壊れた時は、NEC に修理を出すしか手がありません。(修理代が非常に高いのです。)
この点を差し置けば、パソコンとして、多くの機能が充実していて、BTO選択もできます。その主な機能を下に書いておきます。
1.デュアルコアCPU :Pentium D 900シリーズが選択できる。
デュアルコアCPU 940(3.2GHZ),920(2.8GHZ)と64ビットCPU 631(3.0GHZ)
2.高速3Dゲームのできるビデオカードが選択(GeForce 6600GT 128MB)
できる。
ファイナルファンタジーXI などがあそべる。→→→→→→→→
3.高性能AV機能が選べる。
1)ダブルTVチューナー機能を選択できる。
なんと、2つのTV番組を同時に録画できます。ホントニツカイマスカ。
2)BSデジタル・110度CSデジタル放送、地上デジタル放送対応が選べる。
・TVを見ながら、パソコンで裏番組の録画ができる。
・デジタル放送とアナログ放送の同時録画ができる。
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★関連記事のページ
●デュアルコアCPU パソコン入門のページ(デスクトップ)
●デュアルコア ノート入門のページ(モバイル Core Duo)
●ハードウェア初心者にやさしいCPU選び
2006年 5月修正追記。
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