2008年パソコン満足度ランキング(日経パソコン)
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2008年8月21日に、「日経パソコン」が公表した、2008年版パソコン満足度ランキングの結果を参考のために、紹介したいと思います。
これは、2006年以降に自費で購入したパソコン(個人パソコン全般)について、「性能/機能」、「操作性」、「デザイン」、「コストパフォーマンス」、「サポート」の5項目で評価するというパソコンの満足度に関するアンケートを実施し、2389人から回答を得たというものである。
当サイトのヘビーユーザーの方にも耐えられるように、筆者なりのコメントを付けて、(「日経パソコン」サイトより)少し詳しく紹介して見ました。
【ノートPC部門総合】
ランキング | メーカー | 評価点数 |
---|---|---|
1位 | 松下電器 | 5.63 |
2位 | レノボ・ジャパン(旧 IBMパソコン)(意外と感じる方多いかも) | 5.25 |
3位 | デル・コンピュータ | 5.21 |
4位 | ソニー | 4.79 |
5位 | NEC | 4.58 |
5位 | 日本ヒューレット・パッカード | 4.58 |
7位 | 富士通 | 4.21 |
8位 | 東芝 | 3.92 |
ランキングだけでは満足いただけないと思いますので、何故この順位となったのかを、評価項目別にチェックしてみました。
★「性能/機能」の満足度
「性能/機能」の項目は、CPUの処理速度、メモリー容量、ハードディスク容量、ディスプレイサイズ、バッテリー駆動時間などを調査している。
・1位の松下電器
は、「バッテリー駆動時間」の満足度が4.46点と平均の0.15点を圧倒的に上回ったようだ。これは、当サイトの記事:B5モバイルノートを比較評価-Panasonic Let’s note編でも書いたように、『Bバッテリ動作時間チェック項目、→バッテリー稼動時間:約11時間(標準バッテリーW7D使用時)と、すばらしい長時間ですね。』が、大きく評価されたもののようです。
・2位のレノボ・ジャパン
は「インタフェースの種類や数」「拡張スロットの種類や数」の満足度が、評価されたようです。これは、IBMブランドのノートは、業界のスペック・リーダーとしてまだ健在ということの証明かも知れませんね。(当サイトの参考記事:米国系 BTOパソコンの特徴比較と評価)
・3位のデル・コンピュータ
は「CPUの処理速度」「メモリー容量」「ハードディスク容量」の満足度が他社より高かった。これは、プライスリーダーとしての意味と考えると理解しやすいと思います。(当サイトの参考記事:米国系 BTOパソコンの特徴比較と評価)
★「操作性」の満足度
「操作性」の評価項目は、キーボード、ポインティングデバイスの使いやすさ、本体サイズ、スイッチやインタフェースの位置など、パソコンの使い勝手を左右する要素などを調査している。「操作性」では、デルを抜いて、NECやソニーが2位、3位に入っている。
・1位の松下電器の場合、「本体の重量」について、85.8%が高い評価をしている。「本体のサイズ」も80.9%と高い。
ただ、じっさいの数字は、Let’s noteは、10インチ型でも、約940gと:ソニーの12.1型 モバイルの、868gの軽量には敵わないのだから、これは、「重量とサイズのトータルでのイメージ的な評価」が高いと言えるのではないだろうか。
・2位のレノボ・ジャパンは「キーボード」、「ポインティングデバイス」が高い評価。
・3位のNECは、「キーボード」、「ディスプレーの見易さ」が高い評価。
・同点3位の:ソニーは「ディスプレイの見やすさ」、「スイッチ類の位置」が高い支持だった。
★「デザイン」の満足度
評価項目の「デザイン」では、意外にも、レノボ・ジャパンが第1位である。これは、IBMブランドDOS/Vノートとして業界に君臨した頃からの、真っ黒な中にポツンと赤いポインティングデバイスが目立つ特徴的なデザインが今も継承されてるからと思われる。(個人的には、HDDやドライブ類の交換性の良い設計も忘れ難い。)
「伝統的な色が落ち着いていて良いと思う」(男性、40代)、「 ThinkPad が気に入っているので、色も形状も変えないでほしい。変えたら、もう買わない」(男性、50代)など、ThinkPad伝統の黒が根強い人気を示したようである。
・2位はソニー。「デザインにほれてVAIOを買っている」(男性、30代)、「かわいい」(女性、30代)など、男女共に支持を得たようである。
・3位は.松下の順だった。
★「コストパフォーマンス」の満足度
評価項目の「コストパフォーマンス」では、ランキング上位の3位まで、日本より価格の安いPCが主流と言われる米国系メーカーが入っているのは当然かもしれない。
・日本ヒューレット・パッカード(日本HP)がデルを抑えて第1位。中・上級者を中心に、「価格の割に高性能」(男性、30代)といった意見が目立つ。
・2位はデル。
・3位のレノボ・ジャパンのノートは平均購入金額が16.2万円と高いにもかかわらず、信頼性や安定性の点からか、「コストパフォーマンスが高い」という回答者が多かったようだ。 (IBMのDOS/Vノートは、古くから、「少し価格が高いがスペックに満足」というユーザーが多かったが、中国メーカーに買収された現在もまだ、この傾向は続いているようです。)
次に
【デスクトップPC部門総合】
ランキング | メーカー | 評価点数 |
---|---|---|
1位 | エプソンダイレクト (意外と感じる方多いかも) | 5.67 |
2位 | マウスコンピュータ(MCJ) | 5.13 |
3位 | デル・コンピュータ | 4.96 |
4位 | ソニー | 4.79 |
5位 | NEC | 4.63 |
6位 | 富士通 | 4.63 |
7位 | ゲートウェイ/イーマシーンズ | 4.33 |
評価項目別にチェックして行きますと、
★「性能/機能」の満足度
「性能/機能」の上位3社は、総合順位と同じで、いずれのメーカーも購入時に仕様を選べる(BTO仕様選択)ため、性能に対する満足度は高いようです。 当サイトでもよく紹介してるメーカーとも一致してます。
1.1位のエプソンダイレクトと3位のマウスコンピュータはいずれも「CPUの処理速度」の満足度が85%と最も高い。また、「メモリー、ハードディスク容量」、「光学ドライブの選択肢の多さ」が上位に入っている。処理性能を重視する回答者が多い。
これに対して、
2.「性能/機能」で2位のデルは、「ディスプレイのサイズ」(84.1%)や「ディスプレイの表示品質」(77.5%)に満足する回答者が多かった。
3.4位がソニー、5位はNECだった。
★「操作性」の満足度
1位:エプソンダイレクト 2位:ソニー
3位:デル・コンピュータ
「操作性」の評価では、ソニーが2位に食い込んだ。上位メーカーに共通するのは、全体的に満足度が高いこと。「キーボード」「動作音の静かさ」「発熱の少なさ」「本体の重量」などの項目でいずれも点数が高いようです。
★「デザイン」の満足度
1位:ソニー
2位:富士通。
3位:NEC。
「デザイン」では、ノートで2位だったソニーがトップである。「インテリアとマッチしている」(男性、40代)などの声が目立つ。一方、富士通とNECの回答者には、デザイン性を積極的に評価するよりも、「シンプルで飽きがこないのがいい」、「デザインより性能が優先」という意見が多かったようだ。デスクトップPCは、ヘビーユーザーが多く、余り目立たないところに置くユーザーが多いからと思われる。
★「コストパフォーマンス」の満足度
1位:マウスコンピュータ
2位:ゲートウェイ/イーマシーンズ。
3位:デル・コンピュータ
「コストパフォーマンス」での評価は、当然ながら、販売価格が安いメーカーが上位である。回答者のデスクトップの平均購入金額は、安い順に
・ゲートウェイ/イーマシーンズが10.0万円で7社中1番目、
・マウスコンピューターが11.4万円で7社中2番目、(満足度は、1番!)
・デルが14.0万円で7社中3番目
回答者には、「速度に不満はあるが価格を考慮すればやむを得ない」(男性、60歳以上)、「低価格でそこそこの機能を獲得できる」(男性、30代)などの意見が多く、安さを優先し、割り切って使っていることも分かるようである。
★「サポート」の満足度
「サポート」の評価はノート、デスクトップの別なく集計されていました。
1位:エプソンダイレクト
2位:松下電器。
3位:富士通。
4位:ソニー。
5位:NEC。
6位:レノボ・ジャパン。
7位:デル。
8位:東芝。
9位:マウスコンピューター。
10位:日本ヒューレット・パッカード。
11位:ゲートウェイ/イーマシーンズ。
さすがに、この項目は日本メーカーが上位を独占しました。1位になったエプソンダイレクトは、2位以下に1点以上差をつけた。「マニュアル」「Webサイト」「電話サポート」「メールサポート」「修理サポート」のそれぞれの細目でも高い評価を得ているようです。
エプソンダイレクトは、NECPC9801互換機時代からの老舗ブランドで、NEC本家と争って来たという長い歴史もあり、特に現在はネット直販が中心のため、目に見えないお客に対する 「サポート」の評価は、極めて高いものがあるようです。
2008年8月末記