【実機評価】ドスパラの最新P55プラットホーム、ゲームパソコン
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●ドスパラ(Dospara)実機・評価編: Prime Galleria HG プライム ガレリア HG
→【実機評価】ドスパラの最高性能ゲームPC、Galleria- XG(2010年4月発売)は、こちら)
【サイト内の関連ページ】
今回は、ドスパラさんから偶然にも、ゲーム向けパソコンの中から、2009年9月発売の主力機と思われる、『プライム ガレリア HG 』の テストマシンをお借りする機会がありましたので、実機でのベンチマークテストも交えたレビュー評価を以下書いて行きます。
このカテゴリーでは、前に挙げた3Dゲーム度のチェック項目を調べながら、各社の代表的3Dゲームパソコンを連続紹介していますが、本機は9月上旬に発売され、今後、Nehalem系のメインストリームとなる最新CPUや、新プラットフォーム(LGA1156)搭載のマザーボードを採用しています。
まず、このモデルは、Galleria リネージュ2 推奨ハイグレードモデルやモンスターハンターフロンティア 推奨モデルとハード構成が同一スペックで作られています。今夏までの、これらのゲーム推奨モデルをグレードアップしたものと思われます。(参照ページ:モンスターハンター推奨スペックPC- Ranking(2009.8月))
実際に3Dゲームパソコン選ぶ上では、まず最初に、自分のやりたいゲームの種類によって、モニターの液晶サイズやグラフィックカード性能を、およそ決めてしまうのが賢い方法と思います。
(テスト機の3DMark06 [ demo ] 画面→)
さて具体的に言いますと、ハードウェアを性能面からチェックして行くには、やりたいゲームの公式サイト(参考:公式サイト入口(ドスパラ内)で【オフィシャルサイト】文字部クリック)へ行きますと、最低のハードウェアの環境が公表されています。
この数字は最低限度のものを示しているので、軽くクリアできる性能とした方が良いでしょう。
また、チェックの順は、次の順でよいかと思います。上から順に調べてNGが出たなら、調べるのを中止します。
【3Dゲーム度の面からハードウェアをチェック】
@ビデオカード塔載GPUとビデオメモリー: どの程度ゲーム向きか?
今回のテストマシンには、各社の主力ゲームパソコンによく使われているGPU、(決してハイエンドではありませんが、)高性能のGeForce GTS250 (512MB)が搭載されていました。
このカードは、2008年夏に最高性能を誇った、GeForce 9800GTX+ のマイナーチェンジ版で、ほぼ同レベルの性能を持っています。(ただ、たった1年経過でも、最新のハイエンドGPUは、かなり高速化されています。)
詳しくは3Dゲーム用グラフィック・チップ(GPU)性能比較・評価一覧表をご覧下さい。
実際に搭載されていたのは、写真のものです。
メーカーは、ドスパラが安くて品質のよいブランドとして販売に力を入れていると思われる、Palit ブランドでした。(ラベルから型番は、NE3TS250FHD52)
今回、テスト機で、3DMark06 B110 ベンチマークを取って見ましたところ、結果のスコアはかなり高いものでした。
3DMark06スコア:15823、SM2.0スコア:6715、SM3.0スコア:6455、CPUスコア:5187(但し、解像度 1280X1024 No Anti-Aliasing)
この数字は、ドスパラのホームページで公開されてる値とほぼ同じでした。
A塔載のCPU: Core2 Duo以降、またはAthlon64 X2以降、か?
CPUは、本機の標準仕様の、Core i7-860です。これは、9月上旬に発売され、今後、Nehalem系のメインストリームとなる最新CPUで、ネイティブ 4コア 2.80GHz / 8MB L3キャッシュ/ HT対応と言った仕様のものです。
このCPUの特徴のひとつに、「インテル・Turbo Boost機能(オーバークロック)」と言うのがあり、大変ユニークです。これは複数のスレッド処理(HT)数の要求が少なく、それよりも、動作速度がを上げた方が良いと判断される状況では、4つの稼動コア数を減らして、動作クロックを引き上げるというものです。
Core i7-860の定格動作速度は、2.8GHz なのですが、このターボブーストが働くと、+133MHzずつ周波数が上がるのです。例えば、4コア動作のブーストでは、2.93 GHzですが、2コア動作では、3.33 GHzまで、1コア動作では、3.46 GHz(最大)まで、クロックアップするのです。
(テスト機の3DMark06 [ Canyon Flight] 画面→)
このため、ゲーム中などは、ターボ・ブーストが有利に働くことになります。
工場出荷時点のBTO-PCは、ターボ・ブースト機能オンですので、今回比較のため、テストマシンで、このターボ・ブースト機能を(BIOSで)オフ設定して、ベンチマークを取ってみました。
3DMark06スコア:
15823 → 15210(-4.0%)
SM2.0スコア:
6715 → 6350(-5.4%)
SM3.0スコア:
6455 → 6370(-1.3%)
CPUスコア :
5187 → 4882(-5.9%) (但し、解像度 1280X1024 No Anti-Aliasing)
この結果から、ターボ・ブーストが働いたため、(従来の定格速度に対して)CPUスコアは、約+6%くらい上がり、3DMark06スコアは、+4%上がっているのが確認できました。
(参考ドスパラページ:「最強の PC ゲーム」を加速する、インテル・ターボ・ブースト・テクノロジー)
この数字は、従来のインテルの4コアCPUの動作(周波数)速度と比較する場合に、3DMark06スコアでは、+4%程度は上がるだろうと予測する使い方が出来ると思われます。
B塔載のメインメモリー: 種類は、DDR2以降か?容量は、速度は?
標準仕様は、4GB(2GB x 2)で、写真のA-DATA ブランドのDDR3、2GBが2枚で、合計4GB(デュアルチャネル仕様 DDR3-1333MHz, 2 Channel, 2GB X 2)が付いていました。搭載のチップは、Hinix 製品で、両面16個のBGA仕様です。
A-DATA ブランド搭載と言うのも、ドスパラらしい、コストパフォーマンスが感じられます。またゲーム仕様として、十分な大容量、高速仕様と思います。
C塔載のハードディスク: 種類は、シリアルATA2(SATA-II)以降、か?
(←貸し出し機の左側サイドカバー開けた所)
ケースを開けた写真からお分かりのように、広々とした感じを受けるように、作業性の良い広さです。ケーブル回りの組み付けも、きれいに仕上がっていました。
このケースは、 YMケース(ATX ミドルタワー) という名称のドスパラ標準のもので、マザーの入るスペースは、大型のExtendedタイプのATXマザーも取り付け可能です。
肝心のハードディスクは最近は信頼の上がった、SAMSUNG製の、1TB (SATA-2)が、1基付いていました。(型番:HD103UJ :1TB SATA300 7200rpm 32MB cash ) 大容量と、高速性も含め、十分と思います。
また、このブランドが好きになれないマニアユーザーの人は、カスタマイズのページで、Seagate、Hitachi などのブランドも選択で来ます。
D信頼性・その他:GPUやCPUの負荷率が高くなりますので、発熱が多くあり、冷却が十分かどうか。電源容量が十分か、どうか。
電源には、 650W(KT-650AL-13A , ATX2.2V )、静音設計の電源を標準搭載でした。パワーに不足はないと思います。電源メーカーは、分かりませんが、Comstars のラベル表記がありました。
上の写真のように、12Cmのケースファンが、フロント下と、リアの前後2基あり、フロント下から吸入されたエアーフローは、後ろの冷却ファンで排気されることになります。(フロント側はオプション)また、電源の内部にも下から吸気する12Cmファンがあり、ここからも電源部を通って外部に排気されます。
以上ケース内部の冷却性は、十分ある構造となっています。 また、ケースサイズをチェックすると、寸法が、196(幅)x505(奥行き)x435(高さ) mm 、重さが約 14kg でした。
次に重要なパーツである、マザーボードは、MSI ブランドの、P55-SD50 でした。
このマザーは、本機のCPU、 i7-860と、9月上旬、ほぼ同時に発売された、今後Nehalem系のメインストリームとなる最新プラットホームLGA1156で、Intel P55 Expressチップセットを搭載のものです。
詳しくは、解りやすいマザーボード・チップセット一覧表(intel CPU)の方に、書きましたが、メインストリーム〜バリュー向けパソコンの位置付けのものです。
このP55-SD50 という型番は、MSI のホームページ上には、まだ公開されていないため、もしかしたらOEM供給製品かも知れません。(ツクモでも同じ型番のマザーを採用しています。)ちなみに、MSI公開のP55マザーで最も近いもの(同一品かも?)は、P55-CD53 でした。参考にして見て下さい。
以上のハードウェアチェックから、想像してたより、コストパフォーマンス重視、かつ堅実なパーツ採用、信頼度の高い設計思想などが感じられました。
以上、、プライム ガレリア HG について、その性能面を中心にしたレビュー評価・紹介でした。
納期は、フルカスタマイズモデルでも、3日以内(5営業日)と他社に比べ、かなり早い出荷です。この辺もドスパラ・ブランドの人気の1つかもしれませんね。
価格は、OSが、【無料アップグレードクーポン付属】 Windows Vista Home Premium 正規版インストールの標準仕様で、¥109,980 円でした。結構なバリュー価格です。なお、モニターは付属しません。
最後に、ハード構成が同一スペックの特典付きのゲーム推奨PC例。
●Galleria リネージュ2 推奨ハイグレードモデル
●Galleria モンスターハンターフロンティア 推奨モデル
2009年9月記
■サイト内の関連ページ:
・【実機評価】ドスパラの最高性能ゲームPC、Galleria- XG(2010年4月発売)
・【ネット直販:ドスパラのBTOパソコンを徹底的に評価】