【実機評価】ドスパラの最高性能ゲームPC、Galleria- XG
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ドスパラの評判
「 ドスパラ(Dospara) 」のBTOブランドを徹底に評価する
●ドスパラ(Dospara)編 実機・評価2: Prime Galleria- XG プライム ガレリア XG
今回は、ドスパラさんから2010年4月発売、現在の最高性能ビデオカードNVIDIA GeForce GTX480搭載の最新ハイエンドゲームパソコン『プライム・ガレリア(Prime Galleria) - XG 』の テストマシンをお借りする機会がありましたので、実機でのベンチマークテストも交えたレビュー評価を以下書いて行きます。
このカテゴリーでは、前に挙げた3Dゲーム度のチェック項目を調べながら、各社の代表的3Dゲームパソコンを連続紹介しています。
本機は4月10日に発売され、現在の単一GPU・単一基板のグラフィックカードとしては、ATIの Radeon HD 5870と最高性能を競う、NVIDIA GeForce GTX480を搭載し、かつNehalem系のメインストリームとなったCPU、Core i7-860 を採用しています。
実際に3Dゲームパソコン選ぶ上では、まず最初に、自分のやりたいゲームの種類によって、モニターの液晶サイズやグラフィックカード性能を、およそ決めてしまうのが賢い方法と思います。
(テスト機の3DMark Vantage [ Graphics Test 2: New Calico ] 画面→
なぜか発色をあざやかに感じるのは私だけでしょうか。)
さて具体的に言いますと、ハードウェアを性能面からチェックして行くには、やりたいゲームの公式サイト(参考:公式サイト入口(ドスパラ内)で【オフィシャルサイト】文字部クリック)へ行きますと、最低のハードウェアの環境が公表されています。
このハード仕様の数字は最低限度のものを示しているので、軽くクリアできる性能とした方が良いでしょう。
【3Dゲーム度の面からハードウェアをチェック】
@ビデオカード塔載GPUとビデオメモリー: どの程度ゲーム向きか?
今回のテストマシンには、現在、NVIDIA初のDirectX 11対応品で、単一コア最高性能のGPU、 NVIDIA GeForce GTX480 (1536MB GDDR5)が搭載されていました。(性能ランク付は3Dゲーム用グラフィック・チップ(GPU)性能比較・評価一覧表をご覧下さい。)
テスト機に搭載のグラフィックカードは、ブランドシールがないためメーカーが分かりにくかったのですが、添付のパーツリストから、マニア向けの玄人志向製、GF-GTX480-E1536HDで、コアクロック 700MHz 、メモリクロック3,696MHz(384bit) 、出力 DVIx2 という仕様でした。
2スロット占有するヒートパイプ方式のアルミダイカスト空冷FANがついているため、すこしばかり威圧されるような迫力を感じます。
ドスパラでは、ゲーム高負荷時の冷却性能不足を補うため、さらに、写真の2連式クーラーファンを隣接装着するため、連続3スロットを消費していました。
今回、テスト機で、3DMark06、3DMark Vantageベンチマークを取って見ましたところ、結果のスコアは、いずれも大台、2万越えでした。いやはや、標準価格16万円弱で、この性能が手に入る時代になったのか、と言う感じですね。
3DMark Vantageスコア:P20303、
グラフィックスコア:16908、
CPUスコア:51050
(但し、測定条件は、無料版の標準デフォルト設定 Performance、
解像度1280 X 1024 No Anti-Aliasing)
3DMark06 スコア:20101、
(搭載ビデオメモリー1536MB、メインメモリー4GBが32bit OSのため3328MBと表示。
CPUスピードは、ターボ・ブースト時最大3.46GHz。)
SM2.0スコア:7536、
SM3.0スコア:10381、
CPUスコア:5085
(但し、解像度 1280X1024 No Anti-Aliasing)
A塔載のCPU: Core2 Duo以降、またはAthlon64 X2以降か?
CPUは、本機の標準仕様の、Core i7-860です。これは、2009年9月に発売された、Nehalem系のメインストリームCPUで、ネイティブ 4コア 2.80GHz / 8MB L3キャッシュ/ HT対応と言った仕様のものです。
このCPUの特徴のひとつに、「インテル・Turbo Boost機能(オーバークロック)」と言うのがあり、大変ユニークです。これは複数のスレッド処理(HT)数の要求が少なく、それよりも、動作速度がを上げた方が良いと判断される状況では、4つの稼動コア数を減らして、動作クロックを引き上げるというものです。
Core i7-860の定格動作速度は、2.8GHz なのですが、このターボブーストが働くと、+133MHzずつ周波数が上がるのです。例えば、4コア動作のブーストでは、2.93 GHzですが、2コア動作では、3.33 GHzまで、1コア動作では、3.46 GHz(最大)まで、クロックアップするのです。
このため、ゲーム中などは、ターボ・ブーストが有利に働くことになります。
工場出荷時点のBTO-PCは、ターボ・ブースト機能オンですが、2009年9月の実機評価で取ったターボ・ブーストオフ(BIOSで)のベンチマーク比較では、ターボ・ブーストが働いたため、(従来の定格速度に対して)CPUスコアは、約+6%くらい上がり、3DMark06スコアは、+4%上がっているのが確認されています。
(参考ドスパラページ:「最強の PC ゲーム」を加速する、インテル・ターボ・ブースト・テクノロジー)
(テスト機の3DMark 06 [ Canyon Flight ] 画面→)
NVIDIA GeForce GTX480 だからでしょうか?
Windows 7 になったからでしょうか?
なぜか発色があざやかに感じられ、つい掲載してしまった写真です。
さて、本マシンの、NVIDIA GeForce GTX 480 は、3D リアルタイム物理演算エンジン「NVIDIA PhysX」に対応しているため、「爆発やその破片、風になびく髪の毛の動きや、物体の破壊など、オブジェクトの「動き」を物理法則に従ってリアルに描写することが出来るなどと言われています。
【ベンチマークテスト:3DMark Vantage [ Cpu test2 ] 】
今回、本機の「CPUスレッド数8個とNVIDIA PhysX機能」の有無をテスト確認できるベンチマークの、3DMark Vantage [ Cpu test2 ] の動画映像も取ったので、参考のため掲載しておきます。
「複葉機がドーナツの中をくぐったり、衝突爆発したりする」処理が、各1スレッドごとに、独立に行われているということです。
この動画から分かるように、本ベンチでは、11のゲートのペア(写真のドーナツと2本柱:ゲートペア)が観測、確認されました。
西川善司氏連載 / 完全理解「3DMark Vantage」(4)CPU Test&スコアの計算方法(引用出典)によれば、このテストでは、CPUコアの数とPhysXアクセラレーション機能の有無で、ゲートのペアの数が変化するという。
PhysXアクセラレーション機能が付いてないシステムにおいては、CPUコア(スレッド)の数だけしかゲートペアが生成されないが、PhysXアクセラレーション機能が付いてる場合には、まずCPUコアの数に関係なく4つのゲートペアが生成され、同時にCPUのスレッドの1つがPhysXアクセラレーション機能の制御に取られる。(一番手前の2本柱にはドーナツがない)
そのため 4+(CPUのスレッド−1)個のゲートペア数になるという。例えば本機のCore i7 CPU+PhysXアクセラレーション機能有効(Core i7-860 + GeForce GTX 480 )だと,4+8−1 で11ゲートペアとなる。
ゲートペアがCPUの1スレッド処理割り当てとなっていて,各ゲートペア(各CPUスレッド)は“自分達”をくぐってくる複葉機を管理している。だから、各機の飛行処理、衝突判定(および破壊)処理、飛散処理といったジョブを、ゲートペア単位で処理しているという。
(テスト機の3DMark Vantage [ cpu test2 ] 画面 →)
この理屈は最初は、よく解らなくても、とにかく3DMark Vantage [ Cpu test2 ] を走らせてみると、(「NVIDIA PhysX」対応ビデオカードでは) 4+(CPUのスレッド−1)個のゲートペア数が確認され、複葉機がドーナツの中をくぐるのが見られるので、パソコンの性能がよく解ったような気がして、なぜか愉快に感じるものです。
さて、「3Dゲーム度の面からハードウェアをチェック」は、まだまだ続きます。
B塔載のメインメモリー: 種類は、DDR3か?容量は、速度は?
写真のシールには、ブランド名はありませんでしたが、付属のパーツリストにはkingstone RBU1333D3U9DR8/2G とありました。
標準仕様が、4GBメモリで、DDR3、2GBが2枚(デュアルチャネル仕様 DDR3-1333MHz(PC3-10600)、 2 Channel, 2GB X 2)付いていました。搭載のチップは、kingstone 製品で、両面16個のBGA仕様です。
Kingstoneブランドのシールが貼ってあると、さらに信頼が高まるのですが、シールがないので、「ドスパラ専用のOEMメモリー」の可能性があります。
C塔載のハードディスク: 種類は、シリアルATA2(SATA-II)以降、か?
ハードディスクは、WesternDigital製の、1.5TB (SATA-2)が、1基付いていました。(型番:WD15EARS :3 Gb/s 64MB cash ) 大容量と、高速性も含め、十分と思います。
また、HDDのメーカーブランドは、見積もりカスタマイズのページで、Seagate、Hitachi などBTOカスタマイズ出来ます。
(←貸し出し機の左側サイドカバー開けた所)
ケースを開けた写真からお分かりのように、広々とした感じを受けるように、作業性の良い広さです。ケーブル回りの組み付けも、きれいに仕上がっていました。
このケースは、 ドスパラ標準として新しく設定された、CBケース(ATX ミドルタワー) という名称で、マザーの入るスペースは、大型のExtendedタイプ(正方形していて、サーバーなどに使われる)ATXマザーも取り付け可能なマニアックなものです。
その仕様は、5インチベイ × 4、3.5インチベイ × 2、3.5インチシャドウベイ × 4 、吸気前面:120mmファン、排気背面:120mmファン、前面端子USB2.0×2、マイク入力、ヘッドフォン出力、というものです。
←フロント・コンソール部分の拡大写真
D信頼性・その他:GPUやCPUの負荷率が高くなりますので、発熱が多くあり、冷却が十分かどうか。電源容量が十分か、どうか。
電源は、 700W(型番ZUMAX ZU-750B-KA)、静音設計の電源を標準搭載でした。パワーに不足はないと思います。電源メーカーは、高価で有名だったAbee Corporationの名前が見られ、ATX12V Ver2.3準拠、SSI-EPS12V準拠、のラベル表記がありました。
上の写真のように、12Cmのケースファンが、フロント下と、リアの前後2基あり、フロント下から外気吸入されたエアーフローは、HDDやCPUを冷却し、後ろの冷却ファンで排気されることになります。また、電源の内部にも下から吸気する12Cmファンがあり、ここからも電源部を通って外部に排気されます。
以上ケース内部の冷却性は、十分ある構造となっています。 また、ケースサイズをチェックすると、外形寸法が、192(幅)×511(奥行き)×436(高さ)mm 、重さが約 13kg でした。
次に重要なパーツである、マザーボードは、MSI ブランドの、P55-SD50 でした。
このマザーは、Nehalem系のメインストリームとなったプラットホームLGA1156で、Intel P55 Expressチップセットを搭載のものです。
詳しくは、解りやすいマザーボード・チップセット一覧表(intel CPU)の方に、書きましたが、メインストリーム〜バリュー向けパソコンの位置付けのものです。
このP55-SD50 という型番は、MSI のホームページ上には公開されていない、組み込み用のOEM供給製品です。(ツクモでも同じ型番のマザーを採用しています。)
ちなみに、MSI公開のP55マザーで最も近いもの(同一品かも?)は、P55-CD53 でした。参考にして見て下さい。
【ベンチマーク:3DMark Vantage [ Graphics Test 1 : Jane Nash ] 】
下は、Graphics Test 1 : [ Jane Nash ] ベンチテストの動画映像です。本機、ガレリア XGのスペックとビデオカードGeForce GTX480の性能が十分発揮されているようです。ちなみにJane Nashさん、本物?は、かなり美人のようです。
←Graphics Test 1 : [ Jane Nash ] のワンショット写真
以上のハードウェアチェックから、想像してたより、コストパフォーマンス重視、かつ堅実なパーツ採用、信頼度の高い設計思想などが感じられました。
以上、プライム・ガレリア(Prime Galleria) - XG について、その性能面を中心にしたレビュー評価・紹介でした。
納期は、フルカスタマイズモデルでも、3日以内(5営業日)と他社に比べ、かなり早い出荷です。この辺もドスパラ・ブランドの人気の1つかもしれませんね。
価格はOSが、Windows 7 Home Premium (32/64bit)正規版インストールの標準仕様で、¥159,980 円でした。結構なバリュー価格です。なお、モニターは付属しません。
2010年5月記
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