フラグシップノート比較(実機)評価−日本HP編
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●日本HP編 :フラグシップモデルPavilion Notebook PC dv7(17.3型ワイド・「16:9」パネル、HD対応)
今回は、偶然にも「日本HP」さんから、Pavilion Notebook PC dv7のデモ機をお借りする機会がありましたので、実機でのベンチマークテストも交えたレビュー評価記事の作成となりました。(下記写真)
(アスペクト比16:9の横長なハイビジョン画面です。17.3インチは対角線の長さ。背景はデフォルトから変更しました。)
大画面でハイビジョン映像が楽しめるように、一般的なハイビジョンTVと同じ16:9パネルを採用している。このためブルーレイムービーを閲覧しても、上下に黒い帯が出ることなく、フル画面で視聴できるという。
また、エンターテインメントライフを提供するフラグシップノートとして位置付けられており、「HP Media Smart」というソフトをプリインストールしたりと、ボタン操作ひとつで素早く、映画鑑賞や、音楽、写真、動画ファイルなど、多様なデジタルメディアが楽しめるようです。
本ページでは、「エンタテインメントPC 」としてと言うよりむしろ、(BTOノートの選び方、仕様の決め方に書いた)BTOタイプのフラグシップノートとして、どの位魅力的なのかを知るため、実機での3Dベンチマーク性能テストもしながらレビュー評価したいと思います。
さて、「Corel VideoStudio 12 Plus」などの、プロ並みのビデオやスライドショーを作成するためのビデオ編集・ディスクオーサリングソフトや、「Corel Paint Shop Pro Photo X2 Ultimate」など付属のソフトをスムースに動作さすための重要なパーツ、高性能グラフィックカード(GPU)が必要ですが、そのため、NVIDIAの「GeForce GT 230M」を搭載していました。これは、ミドルレンジ〜パフォーマンス級に位置するものです。
※参考)詳しい位置付けは、ノートPC用グラフィック・チップ(GPU)性能比較・評価一覧表を参照ください。
【パーツ交換構造があるのがベスト】
BTOノートの選び方、仕様の決め方のページに書きましたように、BTOノートとしては、まず簡単なパーツ交換構造が欲しいところです。
下の写真は、デモ機の裏側です。バッテリーパックは、スライドレバー1つで外れ、2枚のパーツカバーは、それぞれネジ数本で開きます。ハードディスク2台とメモリーモジュール2枚が簡単に交換できるのが分かります。写真からパーツ交換のメンテナンス性の良さは十分、確認出来ると思います。
さて、「マルチメディアを楽しめるフラグシップノート」としての性能に大きく関係するパーツ仕様を順番にチェックして見たいと思います。
(←テスト機の3DMark06 Canyon Flight(SM 3.0) ドラゴン画面 アスペクト比(16:9)に注意)
【 パーツ仕様をチェック 】
@塔載GPUとビデオメモリー:3D性能は?どの程度のゲームが動くの?
このモバイル向けGPU:GeForce GT 230M ( ビデオメモリ1GB(DDR3)+シェアメモリ )は、どちらかと言えば、ミドルレンジ向けのゲームノートによく採用されています。たとえば、人気のオンラインゲーム、モンスターハンター・フロンティア オンラインも、そこそこは動作するといったところでしょうか。
東芝の「フラグシップAVノートであるQosmio G60W」や、「ゲーミングノートを謳うdynabook Qosmio GXW
」にも、このGPUが搭載されています。しかし、ゲーム性能上下については、CPUやメモリーなど他の部品も関係しますので、これ以上のことは言えません。
(GPUの性能比較の詳細は、ゲームノート用グラフィック・チップ(GPU)性能比較・評価一覧表で比較して下さい。もし性能比が入ってない場合は、上下の位置関係から推定は可能です。)
(←テスト機の3DMark06 Canyon Flight(SM 3.0) ドラゴン画面 アスペクト比(16:9)に注意)
今回、テスト機で、3DMark06 B110 ベンチマークを取って見ましたところ、結果のスコアは、同じGPU搭載の他社ノートと比べ、結構高い数字が出ました。
【3DMark06】スコア:6736、SM2.0スコア:2651、SM3.0スコア:2596、CPUスコア:3182(但し、解像度 1280×800 None Anti-Aliasing )
A塔載のCPU: Core 2 Duo (デュアルコア)以降か?
デモ機は、クアッドコアCore i7 - 820QM (動作周波数 1.73GHz/ターボ時最大3.06GHz、L3キャッシュ8MB)でした。(その下のCore i7-720QM(1.60 GHz/TB時最大2.8GHz、6MB L3キャッシュ)が選択できます。)
4コア×2スレッド=合計8スレッドを並列実行で、これは、デバイスマネージャからは、8 CPU表示されます。
この新しいターボ機能付きコアのCPUは、(複数のスレッド処理(HT)数の要求が少なく、それよりも、動作速度を上げた方が良いと判断される状況では、4つの稼動コア数を減らして、動作クロックを引き上げるというもので)ゲームなどでは、効果的に作用するため、3Dベンチマークの数字も上がるようです。
B塔載のメインメモリー: その種類と容量サイズは?
装着されていたメモリーは、Micron製の純正品、4GB(2GBが2枚)でした。型番:MT16JSF25664HZ-1G4F1 (デュアルチャネル PC3-10600(DDR3-1333)、8chips )標準仕様が最大4GBのため、これ以上の増設はできません。これも十分満足と言えます。
(←テスト機の3DMark Vantage Jane nash(Graphics test1) 画面 アスペクト比(16:9)に注意)
C塔載のハードディスク: その種類と容量サイズは?Serial ATA?
標準仕様は、320GBハードディスクですが、デモ機はキャンペーン中の128GB SSD+500GB HDD(写真のHDD1、HDD2の位置)が付いていました。
これは、サムソン(Samsung)製、2.5インチSSD(型番はMMCRE28G5MXP 128GB Serial ATA 3Gb/s仕様)とHDDは、Seagate 製、2.5インチST9500420AS(SATA 3Gb/s仕様、7200 rpm) でした。OSは、当然高速ストレージのSSDの方にインストールされていました。
SSDの仕様は(ホームページから確認すると)、シーケンシャル・リード 220MB/s、ランダム・リード 14.4MB/s、シーケンシャル・ライト 120MB/s、ランダム・ライト 3.6MB/s、ということで、OSがHDDインストールのdv7に比べ、読み込み最大5倍、書き込み最大4倍高速とのことです。これなら、ストレージの高速性は十二分と言えますね。
D液晶の種類は何か?:ゲームやDVD映画向きの、ワイド光沢か?
17.3インチワイド(16:9)、HD(high definition)仕様 ウルトラクリアビューカラー、解像度:1,600×900ドットと十分です。
E信頼性・その他:
1.GPUやCPU、電源の発熱対策はどうか:
消費電力:約16W(最大120W)と結構低いです。発熱対策はデスクトップでないため、分かりませんでした。環境条件は(動作時): 温度0〜35℃、相対湿度10〜90%。(非動作時つまり、保存環境): 温度-20〜60℃、湿度5〜95% (但し、結露しないこと)でした。 保存温度−20℃からと表記があるのは、すばらしいことです。
2.スピーカなど、音響効果環境:
オーディオブランドとして高い評価の、ALTEC LANSINGステレオスピーカーが前面の両脇に、重低音のサブウーファが底面(デモ機の裏側写真で丸い部分です。)にそれぞれ搭載されていました。
また、デモ機装備の光学ドライブは、HP製のブルーレイROM(DVDスーパーマルチドライブ機能搭載)(型番、hp BDDVDRW CT10L)が確認出来ました。
(←デモ機の3DMark Vantage new calico(Graphics test2) 画面 アスペクト比(16:9)
【 HPのフラグシップノートとしてユニークな特徴は? 】
日本HPのノートは、起動すると淡く輝くHPロゴなど、光沢の美しい洗練されたデザインが大きな特徴ですが、フラグシップノートとしてユニークな特徴をチェックして見ました。
■HPタッチセンサー(指で触れるだけで操作)
静電式のタッチセンサーを採用している。指で軽く触れるだけでPCのコントロールが可能で、例えば、音量ボリュームの調整などが、(上げるなら、白線の上をその方向へと)指をすべらすように動かすことで調節できる。
■スクロールバーを備えたタッチパッド
従来から不便なタッチパッドでの画面スクロール操作が簡単になった。カーソルをスクロールさせたいウィンドウ内に置き、タッチパッド脇の上下の線を指でなぞると、そのウィンドウ表示画面スクロールが容易におこなえる。
■セキュリティを強化できる指紋認証機能
セキュリティ機能として指紋センサがあり、指先ひとつでWindowsやwebサイトへのログオン認証がおこなえる。
■Webカメラ
注意しないと分からないのですが、ディスプレイ上部に搭載されたVGA webカメラとデジタルステレオマイクを使って、テレビ電話やビデオチャットなどができる。
■付属の映像・動画編集ソフト
・Corel Paint Shop Pro Photo X2 Ultimate:写真画像編集ソフト
・Corel VideoStudio 12 Plus:プロ並みのビデオやスライドショー作成できるビデオ編集・ディスクオーサリングソフト
・CyberLink DVD Suite Deluxe:ビデオ編集からDVD鑑賞、DVD作成
また、テンキー付きフルサイズキーボードは、ピアノ調のまっ黒で、キー・ストローク(2.5mm)は、キーを打った時、ここちよい感じのよいものでした。
以上、BTOタイプのフラグシップノートとして、グラフィックカードやパーツなどが「最高性能のレベルまで、フルカスタマイズ出来ない」とは言え、ハイビジョンの映像を美しく再現でき、写真・動画・ビデオ編集が出来る、AVフラグシップノートとしては、「総合的に高いグレードの評価」が出来ると思われます。
さて、日本HPから、WEBオリジナルモデル、Windows 7 Home Premium 32ビット版モデル、Pavilion Notebook PC dv7(直販ページへ)が、上記のスペックで¥215,250円(税込)でした。
最小構成価格は、春モデル¥105,000円(税込)〜↓ からです。
2010年 1月20日記
■サイト内の関連ページ:
・直販サイト『 日本HP 』ブランドを徹底評価
・3Dゲーム・BTOパソコン比較(実機)評価−ヒューレットパッカード編
(デモ機の3DMark Vantage new calico(Graphics test2) 画面 アスペクト比(16:9)