ハードウェア初心者にやさしいビデオカード選び
(本ページはプロモーションが含まれています)
本ページは、旧ページの「ハードウェア初心者にやさしいビデオカード選び」をビデオカードの新カテゴリー作成により、ここに移転したものです。(そのため、内容は変わりません。)
このページは、ハードウェアに詳しくない人が、BTOパソコン仕様を決める時の参考予備知識を提供します。マニアの方は、とりあえず対象としておりません、専門的なことは、雑誌などにゆずりますので、どうぞ趣旨をご理解下さい。
ハードウェアに詳しくない方には、ビデオカード( グラフィックカード )は、分かりにくいかも知れません。量販店で
販売のメーカーパソコン(有名、無名は関係なく)は、通常、オンボードという方式で作られています。
オンボードというのは、ビデオ機能がメイン基板(マザーボード)の制御チップ(ノースブリッジ側)に一体化されてる(統合型チップセットともいう)ということで、独立したビデオカード(グラフィックス・チップ搭載)が使用されてません。
また、最近はCPU自体にグラフィックス機能が内蔵のものが出て来ました。これは、2010年頭に発売のCore i3、Core i5などのCPUに内蔵の、インテルHDグラフィックス(Intel HD Graphics)と言われるものです。
これは、インテルの長期戦略で、(自社CPUと接続の)マザーボードの制御チップ(ノースブリッジ、サウスブリッジ)を、NVIDIAなど他社に取られた?シェアを取り返すための1つの手段とも云えます(CPUに入れてしまえば、他社は製造も販売できないですね)。
その「インテルHDグラフィックス」性能の相対的な位置付けを、ノートパソコンの例なのですが、「エントリーGPU搭載のBTOノートリスト」のページで確認下さい。インテルと言えども、グラフィックスチップの性能を上げるのは容易なことでは出来ません。
また、オンボード方式の場合、注意しないといけないのは、後でゲームをするため、ビデオカードを購入しようとしたとき、対応できないことがあります。これは、ビデオカード取り付けスロットがない(省略されてる)ことがあるためです。
BTOパソコン仕様を決める時、(マザーボードに、)AGP または、PCI-EXPRESS のカード取り付けスロットがついてることに注意して下さい。(ハード初心者にやさしい拡張カード、ビデオカード取付け法というページでスロット形状が分かります。)
【カードは、制御チップメーカーで分類するのが普通】
さて、本題にもどります。ビデオ(グラフィック)カードには、種類がたくさんありますので、制御チップのメーカーから分類すると、分かりやすくなります。元来、ビデオチップの開発メーカーが、長年競争しあって、独自の方式を、開発し性能・機能が発展してきたためです。
現在、激しい競争に勝ち残ったビデオチップメーカーは、およそ3社です。
1.ATI社 :OEMパソコン用からスタート。RADEON シリーズ
2.nVIDIA社:3Dグラフィックの草分け。GeForce シリーズ
3.Matrox社 : Millennium, ParHelia シリーズ:原色の発色は最高といわれてますが、3D 処理に弱い。
このうちのMatrox社は、現在はおもに業務用のグラフィックスに特化した感があり、一般のパソコン分野では、前者の2社が争っています。
ATIは、汎用ビデオチップをパソコンメーカーに供給専門でしたが、nVIDIA社が3Dグラフィックスで、高性能化した後、RADEON シリーズで追い上げて現在の性能は、ほぼ拮抗してます。
ATIは、残念ながら、2006年夏に、CPUのAMD 社に買収されてしまいました。(AMD、ATI買収を発表)
ただ、ユーザーにとっては、従来RADEON シリーズの頭に付いていた形容詞の、ATIがAMDに変わっただけと言ってもよく、その後の開発体制などは、より強化され、DirectX10 仕様の、RadeonHD2900XTシリーズ〜も誕生したと思われます。
おもな製品は、
1.【 AMD (ATI):RADEON系カード】
AGP カード:RADEON 9200/9550/9600/9600Pro/9600XT/9800/9800XT シリーズ
PCI-EXPRESS カード:RADEON X300/X600 シリーズ
RADEON X700/X700PRO/X800GT/X800PRO/X800XT/X1300PRO/
X1800XL/X1800XT/X1900GT/X1900XT/X1900XTX/X1950GT/X1950Pro/X1950XT/X1950XTX/
RadeonHD2400PRO/HD2400XT/HD2600PRO/HD2600XT/HD2600GT/HD2900PRO/HD2900XT/
RadeonHD3450/HD 3470/HD3650/HD3850/HD3870/HD3870x2/HD4350/HD4550/HD4830/
HD4850/HD4850x2/HD4870/HD5770/HD4890/HD6850/HD5830/HD6870/HD5850/HD4870 X2/HD5870/
HD 6950/HD5870 Eyefinity6/HD5970(1GBx2)/HD6970/HD5970(2GBx2)/HD 5870x2
HD7970 /HD6990(2GPU) シリーズ
2.【 nVIDIA:GeForce 系カード】
AGP カード:GeForce FX 5200/5500/5600/5700/5800/シリーズ
PCI-EXPRESS カード:
GeForce6600/6600GT/6800/6800GT/6800Ultra/7300GS/7600GT/
7800GT/7800GTX/7900GS/7900GT/7900GTX/7950GX2/8500GT/8600GT/
8600GTS/8800GS/8800GTS/8800GT/8800GTX/8800Ultra/9600GSO/9600GT/
9500GT/9800GT/9800GTX/9800GTX+/9800GX2/GTX 260/GTX 2602/
GTX280/GTX465/GTX460(192bit)/GTX460SE/GTX285/GTX460(256bit)/GTX470/GTX480
/GTX295
/
GTX 570/GTX285 X2/GTX 580/GTX 590(2GPU)
グラフィックカードの数字番号が最新に更新されてなかったら、
さらに詳しいグラフィックカード性能情報を知りたい方へ:
ここに挙げた中の、最近の主流ビデオチップ性能と搭載カードの性能比較ページを作成しました。
→●3Dゲーム用グラフィック・チップ(GPU)性能比較・評価一覧表
ところで、性能はどうでしょうか?上の順で、数字が大きいほど、下へ、右に行くほど性能が上になります。(ただ、GeForce9600GTのように、数字が大きくても、3Dベンチマークが低いものもたまにありますので、GPU性能比較・評価一覧表で確認下さい。)
また実際の購入時には、ビデオメモリー容量(VRAM)が気になりますが、これも512MBなどと多いほど、性能高くなります。また、256bit、128bitなどと小さな文字で書いてある、メモリバス幅も、かなり性能に効きますので、出来れば大きいものを選びたいです。
ビデオカードの性能が、かなり上がってる現在では、一番価格がやすい、左がわのカードでも決して悪くありません。入門用の3Dゲームなどは、遊べます。(3D ゲームに適した高性能ビデオカードについては、ここをクリックして、3Dゲーム・オンラインゲームパソコン入門ページをご覧下さい。)
【ビデオカードを、カード基板の製造メーカーで分類】
ここまでは、ビデオチップメーカーで、話を進めてきました。実際は、専門のビデオカードメーカーが存在し、ビデオ(グラフィック)カードという、PCI-EXpress(AGP)標準規格のパーツとして販売しています。
ビデオチップメーカーが、自社で作ったカードを純正品といい、ATI(今AMD)社が純正品を販売してます。これは、価格的にちょっと高めとなります。
また、ビデオチップをATI(今AMD)社などから供給を受けて、専門のビデオカードメーカーとして何社か製造していますが、あまり名前の通ってないメーカーを除けば、それほど性能や品質に違いはありません。
では、どこのメーカーがいいのでしょうか?BTOパソコン仕様を決める時の場合、このメーカー表示をしてないことがあります。その場合は、そのパソコンを販売するメーカー(または、直販ウェブサイト自身)が保証するということになりますが、購入者は、表示があった方が、品質について注意してるようで安心です。
定評のビデオカードメーカー(ブランド名もあり)を書いておきますので、参考にしてください。順不動ということで。
・ATI (今AMD):純正品。
・エルザ(ELSA):高い評価だが、価格も高いブランド。
・リードテック(Leadtek):ブランド名は、WinFast
・エーオープン(Aopen):台湾の大手パソコンメーカーAcer(エイサー)のDOSVパーツ子会社。
・MSI(MSI):マイクロスター(微星)
・ギガバイト(GIGABYTE):
・ASUS(Asustek):エーサス(アスーステック)
・アスクセレクト(ASK select):メーカー名は、POWER COLORなど含む。
・Inno3D:Innovision(イノビジョン)、輸入業者のブランド。
・Palit : 主にドスパラで販売されているブランド名。
・Sapphire(サファイヤ):ブランドとなったが、純正ではなく、あやしげなATIのOEM 品と言われた。
・PowerColor :最近は、Tul とも表記されているが古くから存在。
・玄人志向(くろうとしこう):説明書も保証書も不要というマニアブランドとして発売。当初は安物のイメージだったが今はどう変化?
・Galaxy 、ZOTAC、EVGA :後発だが、マニアックなメーカーブランド。
といったところでしょうか。これらの中で、さらにオススメのメーカー(ブランド)をあげておきます。参考にしてください。順不動です。
・ATI(ATI)(今AMD):ATI(今AMD)純正品は、評価の高いブランドで、いい値段です。RADEONシリーズ
・エルザ(ELSA):これも、評価の高いブランドで、いい値段です。GeForce シリーズ系。
・リードテック(Leadtek):マニアに人気定評のメーカーで、価格がお手ごろです。

・3Dゲームを高速にしたい
・ハイビジョンの映像、映画(動画)をなめらかに再生したい
・ハイビジョンのビデオ編集〜DVD制作をしたい
・業務で、3次元画像処理(3D CAD、CGソフトなど)アプリを使える環境を探している
これらの技術的な手掛かり・ヒントのデータも入れた、GPU性能と搭載カードの性能比較ページは、
→●3Dゲーム用グラフィック・チップ(GPU)性能比較・評価一覧表
(以下は、更新が遅れているため、Windows 7、Direct X11以降の説明がまだされていません。)
最後に、今ビデオ(グラフィック)カードを購入検討されているゲームマニアの方なら、APIが、Windows Vista から、Direct X10、になりましたので、ぜひとも、このDirect X10対応仕様のものにしておきたいものです。(「Radeon HD 2000」シリーズまたは、GeForce 8600 以上の機種。)
Windows Vista は、もちろん、Direct X9.0仕様から、動作は致しますが、何といっても、Vista の目玉は、Direct X10仕様にありますので、後で後悔することはないでしょう。
※注記)DirectX 10は、新シェーダ規格:Shader Model 4.0、に対応しています。「 DirectX 10では、1 頂点の入出力しかできなかったバーテックスシェーダに加え、複数の頂点情報を扱い、プリミティブ単位での処理を実現するジオメトリシェーダや、
バーテックス/ジオメトリシェーダから直接フレームバッファへの書き込みを可能とするストリームアウトプット機能など、3Dレンダリングパイプラインに大幅に手が加えられました 」(多和田新也のニューアイテム診断室からの引用)ということが、オススメの理由です。
あ、ところで、女性もわかる?ハード初心者にやさしい拡張カード、ビデオカード取付け法というページを作りました。ビデオカードを購入し交換される方は、参考にしてください。
【関連記事のページ】
●3Dゲーム用グラフィック・チップ(GPU)性能比較・評価一覧表
●ゲームノート用グラフィック・チップ性能比較・評価一覧表
2012年 12月移転・修正