VR Ready (VIVEやOculus Rift 推奨)パソコン一覧
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最近、「VR(Virtual Reality) Ready」というジャンル分けのパソコンが目立つようになりました。
VR(注記)自体は誰でも知っている、日本語の「仮想現実」のことですが、「VR Ready」と、レディが付くと、少し意味が判りにくくなります。
これは、グラフィックスのNVIDIA社の提唱しているもので、PCやビデオカードなどのハードウェアがVRアプリを動作可能かどうかを示すための認定プログラムをさし、正式には、「GeForce GTX VR Ready」と言います。
最近、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使用した臨場感のある体験をもたらすVR用デバイスが数多く登場して来ました。
Oculus Rift やVIVEに代表されるVR向けヘッドマウントディスプレイ(HMD)は、いわば「頭につけるセンサー付きモニター」と言える装置です。
これを装着することで、視界が全てモニターに覆われるため高い没入感を得ることができます。
また、センサー類で頭の動きを検知し、向いている方向の画像・映像を次々と映し出すことで、現実との区別がつかなくなるほどの映像体験を実現できます。
NVIDIA社は、VRを楽しむためには通常の3Dゲームの7倍の性能が必要で、90fps以上のフレームレートで左右の目のために2枚の映像を描かなければならないとし、このため、GeForce GTX 970かそれ以上のGPUが必要であると訴えています。
(注記)VR: (WikiPediaより引用)
バーチャルリアリティ(virtual reality)とは、現物・実物(オリジナル)ではないが機能としての本質は同じであるような環境を、ユーザの五感を含む感覚を刺激することにより理工学的に作り出す技術およびその体系。日本語では「人工現実感」あるいは「仮想現実」と訳される。略語はVR。
このVRを楽しむためには、PCのハードウェアの環境に、あるレベルの要求水準が必要となります。
また、装着するヘッドマウントディスプレイ (HMD)に対しては、発売している機器メーカーが出しているの要求水準が必要となります。
以下に少し、VR Ready プログラムやVRについての基本的なことを簡単に紹介しておきます。
【VR動作システムの要求性能: VR Ready プログラム】
(GeForce GTX VR Ready プログラム公式サイトへ)
・GPU: GeForce GTX 970以上(ノートPC:GTX 980)、推奨システムは、GeForce GTX 1060以上
・CPU: Core i5 -4590 (4コア4スレッド, 3.3-Max3.7GHz, 6MB SmartCache)以上、
・メモリ: 8GB以上、
・インターフェイス: USB 3.0×2、HDMI 1.3、
・OS: Windows 7 SP1以上
【 Multi-Res Shadingとは 】
この「VR Ready プログラム」要求性能の中に、グラフィックスの「Multi-Res Shading」機能がある。
VR向けグラフィックスレンダリングにおいて、視界外周付近の描画解像度をあえて低くすることで、VRにおいて最優先されるハイフレームレート描画の維持を実現するための工夫である。
VRゲームにおいて、ユーザーは固定された画面ではなく、見たい方向に首を向けて見るようになるので、映像の中央部を集中的に見る傾向が強まる。
それなら、映像の中央部は高解像度で鮮明にレンダリングする一方、視線が集中しない視界外周部分ではレンダリング解像度を低くしてGPU負荷を低減しよう、というのがMulti-res Shadingの考え方である。
(西川善司の3DGE:DirectX 12.0と12.1の違いからG-SYNCの新情報まで。NVIDIAが明かす「あなたの知らないGeForce」より引用しました。)
【 VIVE(HTC Vive)とは 】 (WikiPediaより引用HTC Vive)
HTC Vive は、HTC社とValve Corporationにより共同開発されたバーチャルリアリティ向けヘッドマウントディスプレイ (HMD)で、2016年4月5日に発売されました。
HTC Viveは既存のVR HMDとは異なり、センサーにより部屋そのものを3D空間へと取り込む"ルームスケール"を目指して開発されており、ユーザーを仮想世界に自然に触れさせるとともに、周囲を歩き回ったり、手の動きを表現可能なコントローラーによりオブジェクトを操作したりして、没入感を高めた経験を提供すると言われています。
ヘッドマウントディスプレイ (HMD)の他に、ワイヤレスコントローラとベースステーションを利用する。
(一番下に、★VIVE(HTC Vive)の構成の写真を掲載しました)
【 VIVEの要求スペック】
・GPU:NVIDIA GeForce GTX 970 / AMD Radeon R9 290 以上
・CPU: Intel i5-4590 / AMD FX 8350 以上
・メモリ: 4GB 以上
・映像出力: HDMI 1.4 または DisplayPort 1.2 以上
・USBポート: 1x USB 2.0 以上
・OS: Windows 7 SP1 以上
さて、ここまでに書きましたように、VRを楽しむためには、ある程度レベルの高いPC要求スペックを満たす必要があります。
これらの要求を1つ1つクリアするような仕様のパソコンを探すのには、結構手間がかかり、時間も要ります。
自分で探して購入後に動作しなかった時が怖い方のために、今回、各PCメーカーやショップブランドが販売の「VR Ready パソコン」を調査して一覧表を作成して見ました。
【VR Ready (VIVEやOculus Rift 推奨)パソコン一覧】: (2017年4月調査)
ショップ名 | イメージと価格 | 主な仕様・特徴 |
---|---|---|
パソコンSHOPアーク販売 VR対応パソコン ★MSI MSIゲーミングノート GP62MVR 7RF Leopard Pro VR Ready ! (注意)本PCは、HTC VIVEとOculus Riftが 推奨するスペックを満たすが、 デバイスの動作保証は行っていない。 |
●参考価格¥189,800円 |
●CPU:Core i7-7700HQ (4コア/HT対応/2.8GHz-TB最大3.8GHz/6MBスマートキャッシュ) ●GPU:GeForce GTX 1060 3GB ●メモリー:16GB (DDR4-2400 ) |
アマゾン販売 ★MSI MSIゲーミングノート GS63VR 6RF-003JP VIVE HTC Viveのために最適化 VIVEバンドルパック版まだあり! |
●参考価格¥237,879円から (’17年4月時点) |
●CPU:Core i7-6700HQ (4コア/HT対応/2.6GHz-TB最大3.5GHz/6MBスマートキャッシュ) ●GPU:GeForce GTX 1060 6GB (CUDA 1280) ●メモリー:16GB DDR4 |
★デルコンピューター
ALIENWARE VR Readyモデル New ALIENWARE Aurora ゲーミングデスクトップ バーチャルリアリティ向けの設計 HTC, Oculusのバーチャル リアリティの要件満足 液体冷却式で工具を使わずに アクセスできる構成 |
●参考価格¥139,980円 (’17年4月時点) |
●CPU:Core i5-7400 (4コア/3.0GHz-TB時最大3.5GHz/6MBスマートキャッシュ) ●GPU:GeForce GTX 1050Ti ●メモリー:8GB DDR4 (’17年4月時点の参考スペック) |
★デルコンピューター
New ALIENWARE 17ゲーミングノート バーチャルリアリティ向けの設計 Vive最適化とOculus Ready認証 VR対応システム Tobii社の視線追跡機能 (オプション) |
●参考価格¥189,980円 (’17年4月時点) |
●CPU: Core i7-7700HQ (4コア/HT対応/2.8GHz-TB最大3.8GHz/6MBスマートキャッシュ) ●GPU:GeForce GTX 1060 6GB (CUDA 1280) ●メモリー:8GB DDR4 (’17年4月時点の参考スペック) |
★ドスパラ
VR Ready定番ゲーミングPC GALLERIA VIVE VR READY 推奨モデル XT |
●標準仕様価格¥144,980円 (当日出荷) |
●CPU:Core i7-7700 (4コア/HT対応/定格3.60GHz/TB最大4.20GHz/L3キャッシュ8MB) ●GPU:GeForce GTX1060 6GB (CUDA 1280) ●メモリー:8GB DDR4 (PC4-19200/4GBx2/デュアル) ドスパラの評判を分析 |
★ツクモ
VR向けパソコン G-GEAR 「VIVE 推奨」 ブロンズモデル VG7J-A91/T |
●標準仕様価格¥99,800円 |
●CPU:Core i5-7500 (4コア/HT対応/定格3.40GHz/TB最大3.8GHz/L3キャッシュ6MB) ●GPU:GeForce GTX1060 6GB (CUDA 1280) ●メモリー:8GB DDR4 (PC4-17000/4GBx2/デュアル) ツクモの評判を分析 |
★ツクモ
VR向けパソコン G-GEAR 「VIVE 推奨」 シルバーモデル VG7J-B91/T |
●標準仕様価格¥119,800円 |
●CPU:Core i7-7700 (4コア/HT対応/定格3.60GHz/TB最大4.20GHz/L3キャッシュ8MB) ●Radeon RX 480 8GB () ●メモリー:8GB DDR4 (PC4-17000/4GBx2/デュアル) ツクモの評判を分析 |
★ツクモ
VR向けパソコン G-GEAR 「VIVE 推奨」 ゴールドモデル VG7J-C91/T |
●標準仕様価格¥149,800円 |
●CPU:Core i7-7700 (4コア/HT対応/定格3.60GHz/TB最大4.20GHz/L3キャッシュ8MB) ●GPU:GeForce GTX 1070 8GB (CUDA 1920) ●メモリー:16GB DDR4 (PC4-19200/8GBx2/デュアル) ツクモの評判を分析 |
★マウスコンピュータ
「OcuFes」監修PC for VRゲーミング VR環境構築入門モデル LITTLEGEAR i310SA6-VR Oculus Rift CV1と VIVEの推奨スペック に準拠 純粋にVRを楽しみたい方、 VRコンテンツ制作のクリエイター向 |
●標準仕様価格¥104,800円 |
●CPU:Core i5-7600 (4コア/3.50GHz-TB時最大4.1GHz/6MBスマートキャッシュ) ●GPU:GeForce GTX1060 3GB (CUDA 1280) ●メモリー:8GB DDR4 (PC4-19200/4GBx2/デュアル) マウスの評判を分析 |
★マウスコンピュータ
VR体験/開発向けパソコン VR環境構築入門モデル DAIV-DGZ510E1-GVS Oculus Rift CV1と VIVEの推奨スペックに準拠 VRコンテンツ制作のクリエイター向 |
●標準仕様価格¥114,800円 |
●CPU:Core i5-7600 (4コア/3.50GHz-TB時最大4.1GHz/6MBスマートキャッシュ) ●GPU:GeForce GTX1060 3GB (CUDA 1280) ●メモリー:8GB DDR4 (PC4-19200/4GBx2/デュアル) マウスの評判を分析 |
★米国並行輸入品の例
デスクトップPC CyberPower VR Ready PC CyberPower_GUA2400BST_complete Oculus Rift 4 Items Complete Bundle Virtual-Reality VR HeadsetOculus TouchOculus Earphones |
●参考価格¥359,013円 (’17年4月時点) |
●CPU:8core AMD AMD FX-8350 (8コア/ベースクロック4.0GHz/2次キャッシュ8MB) ●GPU:AMD Radeon RX 480 graphics ●メモリー:8GB DDR4 |
以上、各PCメーカーやショップブランドが販売の「VR Ready パソコン」を一通り眺めてみますと、価格やスペック的にそれほど高価なPCというようには見えませんでした。
今後パソコンを買い換える時は、ちょっと注意して、本ページに紹介しました「要求スペック」を満足させて置くのが賢明でしょう。
【参考情報と専門用語】
★Oculus Rift CV1とは:
Oculus Rift(リフト)は、Oculus社が開発・発売しているバーチャルリアリティ向けヘッドマウントディスプレイ(HMD)の名称です。
製品版がOculus Rift CV1で、並行輸入品はアマゾンで販売されている。
→Oculus Rift cv1 製品版 2016 オキュラス リフト (Oculus Rift cv1 製品版) [並行輸入品]
写真はヘッドセットですが、これ以外に、センサー、リモコン、ワイヤレスコントローラー(日本国内は”ワイヤード”のようだ)、USB、HDMIケーブルなどが付属している。
【 Oculus Rift CV1の要求スペック】
・GPU: GeForce GTX 970 / AMD R9 290 以上
・CPU: インテル Core i5-4590 プロセッサー 以上
・メモリ: 8GB 以上
・映像出力: HDMI 1.3
・USBポート: USB3.0ポート x3、USB2.0ポート x1
・OS: Windows 7 Professional SP1 64ビット 以降
★VIVE(HTC Vive)の構成:
写真はHTC ViveのHMDと2機のワイヤレスコントローラ、2機のベースステーション
★【参考用語】
●NVIDIA Game Readyドライバ
●NVIDIA GameWorks VR
●DesignWorks VR テクノロジ