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ツクモパソコン本店で、eX.computerブランドを取材

パソコン販売以前からの秋葉原に出店している老舗のショップのツクモ。 今回は人気のBTOブランドであるeX.computerについて詳しく知るべく、ツクモパソコン本店で、取締役の大堀さんと商品企画部課長の森さん・・・(2010年12月2日)
(Update 2024.11.20)

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ツクモパソコン本店で、eX.computerブランドを取材

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パソコン販売以前からの秋葉原に出店している老舗のショップのツクモ。
今回は人気のBTOブランドである、eX.computerについて詳しく知るべく、ツクモパソコン本店で、取締役の大堀さんと商品企画部課長の森さんにインタビュー取材を行った。


【ツクモは、パソコンを扱いだして33年】

記者:最初にツクモについてや、ヤマダ電機グループとしての関係や位置付けなどをお教えください。

大堀取締役
ツクモ電機は1962年に設立して今年で48年、そしてパソコン(マイコンと呼ばれたころから)を扱いだして33年になります。

ツクモがパソコンの歴史そのものといってもいいくらいです。

 今回eX.computerを取り上げていただけけるとの事ですが、実はオリジナルパソコン自体も1989年、21年前から始めました。

最初はまだNECの98全盛の時代で、CPUの486を使ってオリジナルを作りました。

当時はパソコンがNEC、富士通、三菱、シャープくらいで、その中でより低価格で良いものをということでオリジナルをスタートさせました。

今販売している、BTOができるeX.computerというブランド自体はここ5年くらいですが、オリジナルパソコンの歴史は古いです。

昨年、プロジェクトホワイトということでヤマダ電機のグループになりました。

ただ、事業譲渡という形ですので、ツクモの資産はそのまま残して社名だけが変わったということです。

従来のツクモのブランド、eX.computerのブランドを含め資産を残して今に至っているという状況です。


記者
ヤマダ電機ではメーカーのパソコンを販売したりしていますが、ツクモはこれからもBTOパソコンを中心に展開していくのですか?

大堀取締役:はい。

森課長
最新のパーツが出るとすぐに購入するイノベーターと呼ばれるユーザの方が最初に、そして、その後一般の自作ユーザの方が購入されて自作していきます。

しかし、自作パソコン・ハイエンドのパソコンを最新のパーツで組みたいという方の中には、自分で組み立てるとなるとノウハウがなかったり、トラブルに巻き込まれてしまうことがある方がいます。

そういった方にタイムリーにより安く提供するという形でBTOパソコンを展開していきたいと思います。

 また、ナショナルメーカーは一般的に安定性やサポートが優れていると言われていますが、やはり最新のパーツが出たと同時にタイムリーに製品にできるかというと難しいと思います。

タイムリーな自作PCと、安心・安定性のナショナルメーカーの間を埋めるように、両方兼ね備えた商品をeX.computerとして今後も展開していきます。

記者:自分で作ると、うまく動作するかやパーツの不具合といった不安があったりしますが、eX.computerではそういった不安を解消できるということですか?

森課長:はい、そうです。


【eX.computerというブランドとは?】

記者:では、そのeX.computerについて詳しく教えてもらえますか?


森課長
eX.computerというのはツクモのプライベートブランドの総称となっておりまして、お客様の用途やニーズに合わせて様々なラインナップがあります。

 その中でもAero Stream(エアロストリーム)G-GEAR(ジーギア)というのを主力モデルとして展開しています。

 ←Aero Stream(エアロストリーム)に関しましては、法人ユーザの方を中心にベーシックなパソコンながら、ハイスペック、高品質というのを売りにしたモデルです。



もう1つのG-GEAR(ジーギア)に関しては、ゲーム系のパソコンで、最新のハードウェアを搭載した安定したモデルとして展開しております。


 それ以外にもsencia(センシア)E-GEAR(イーギア)地デジ搭載モデル等、お客様のニーズに合わせて様々なラインナップをご用意させていただいております。



記者
ニーズに合わせていろいろなモデルがあり、さらにその中でパーツを選べるということですか?

森課長:そうですね。


記者:それだと初めての方でも分かりやすいですね。

森課長:そうですね。


記者
様々なラインアップがあるということで、用途はもちろん違うと思いますが、ご予算でお選びになる方もいらっしゃると思います。

価格帯としてはどのくらいなんでしょうか?

森課長
1番リーズナブルな価格帯のものでは、senciaというバリュー向けのシリーズで、現時点で26980円〜となっております。


ハイエンドなものでは40万円ぐらいと幅広くご用意させていただいております。


記者:用途だけでなく、ご予算でも幅広く選べるのですね。

森課長:そうですね。ただ、リーズナブルなものでも安かろう悪かろうにならないよう、リーズナブルでもより良いものをというポリシーをもって製作しておりますのでご安心ください。

【部品選択や組み立て、そして品質管理】

記者
eX.computerについて、技術担当や品質担当の方が、日ごろ部品選択や組み立て、品質管理上、力を入れていることはありますか?

森課長
やはりツクモといいますとパーツを扱っている老舗、パーツの殿堂というイメージがありますので、そことのシナジー効果というのをまず意識して部品の選定を行っております。

自作パソコンの市場で定評のあるパーツを厳選して採用するというのが第一段階で、その中でも目に見えない部分、静音レベルや実際使ってみての品質のレベル、お客様の反応などをみまして総合的にパーツの選定を行っています。

 また実際に発売した後も常に効果検証を行っておりまして、実際のお客様の反応ですとか不良の状況などを随時確認して、常に最新の安定してご利用できる商品をご提供できるようにしています。


記者
様々な種類があるということですが、製造にあたり種類ごとに別々の社員が担当しているのですか?

森課長

いえ、基本的には同じ者が担当しています。

 ただ、ビデオ編集用パソコンである、E-GEAR であれば店舗にある編集系の専門フロアのスタッフがそのフロアに来たお客様がどういったパソコンを求めているかといったニーズを汲み取って、それをヒアリングして製造に役立てています。


記者
なるほど、各専門フロアでお客様のニーズを聞きだして、それに応えられるようなパソコンを作っているということですね。

森課長:その通りです。

記者:どちらで製造されているのでしょうか?

大堀取締役

栃木県の那須烏山です。全て国内で生産しています。


記者
国内生産ということでより信頼性もあがってくるということですか?

大堀取締役
そうですね、あとは納期の問題もありますね。今ですと3営業日以内にほとんど出荷しており、そのために近くで製造しているというのもあります。


記者
頼んですぐ届くのであれば、早く使いたい方も満足ですね。

大堀取締役
そうですね、早い場合には翌日出荷で翌々日には届くという状況です。

記者:すごく早いんですね!?

大堀取締役
そうですね、BTOですと注文してから時間がかかるといったイメージをもたれている方もいらっしゃいますが、eX.computerは決してそういうことはなく、すぐ出荷しています。


【オリジナル設計のケースとは?】

eX.computer 3D Vision対応モデル:3D Vision for Game

記者
頂いた資料にオリジナル設計のケースというのがあるんですが、ツクモさんで開発されたということですか?


森課長
そうですね、元々は台湾のベンダーのものがベースなところはありますが、そこに対して弊社がお客様からご要望いただいている部分、例えばエアロストリームであれば防塵フィルターですとか、前面から吸気して背面から排気するといった直線的なエアフロー、そういった部分をケースメーカーに対してリクエストを出して、それを製品化する形ですね。


記者
ということは、そのケースというのはモデルによって変わってくるということですか?

森課長:そうですね。

記者:用途に合ったケースを作っていらっしゃるということですね。

森課長:はい。


【こだわりの部品選定】

記者
目に見えない部分にもこだわった部品選定ということも書いてありますが、どういったことですか?

森課長
例えば、グラフィックボードでいえば GeForce GTX 460というのがあるのですが、それに対して色々なベンダーが製品を出されています。

各社それぞれ出されているのですが、それが全て同じかというと、イコールではなかったりします。

例えばコンデンサーの違いであったり、ファンの違い、そういうところで寿命や騒音性に差が出てきますので、そういったことも加味して、こだわって選定しているということです。



(ツクモのキャラクターつくもたん♪、紙袋などにも描かれているかわいらしい女の子です。紙袋のデザインは、時期ごとに変更されています。購入者へのグッズのプレゼントが行われることもあります。)


記者
同じ種類のパーツでも色々なメーカーを調べて選定しているということですか?

森課長:そうですね。

記者:試して一番良いものを選んでいるということですか?

森課長:そうですね。


【選べるパーツの種類は?】

記者
選べるパーツはどのくらいあるのですか?

森課長
入れ替わりもあるのではっきりした数字ではないですが、200種類ぐらいですね、CPUだけでも数十種類といったレベルですので、お客様のニーズにあったものが、必ず見つけられるんじゃないかと思います。


記者
様々なニーズにあった最新のものを選んでいるということですか?

森課長:はい。

記者
パーツに詳しい人は、オンラインショップで購入することもできますが、詳しくない方や初心者の場合に、店舗で店員の方にご説明いただけたりするのですか?


森課長
そうですね。お客様がプロの方もいらっしゃれば、まだまだパソコンは初めてという方もいらっしゃいます。

ツクモはプロのスタッフを配置しておりますので、お気軽にお問い合わせいただければマンツーマンでご説明し、お客様に最適なパソコンをご提案できるかと思います。

大堀取締役
逆にパーツの知識があって自分で一式作りたいというお客様でも、実際話を聞いてみると組み立てについては何も知らないといった方もいらっしゃいます。

そういった方にはご自分で作らず、パーツも選べますのでBTOをオススメする場合もあります。

無理してパーツをご購入いただいても、あとで作り上げられないことがあったりしますので。


記者
気に入ったパーツがあるけど、それ以外のパーツをどういう組み合わせにすればいいか分からない場合でも、eX.computerの選択にあれば、用途等を伝えて最適な組み合わせをご提案いただけたりするのですか?

森課長:そうですね

記者
実は以前、ご購入者様にアンケートを行ったことがありまして、その中で店員の方の対応や知識について良い意見が多くありましたが、接客について何か心がけていることはありますか?

大堀取締役
パソコン本体を販売しているスタッフもパーツの知識を持った者を配置しています。

量販店さんでは説明もカタログスペックぐらいだったりすることもありますが、当店ではパーツのプロとして、ひとつひとつのパーツに関しても詳しくご説明できるので、パソコンに対する説明も一味違ってくるのだと思います。

記者
パーツのプロということで、より丁寧な説明が出来ているということですね。

大堀取締役
そうですね。


記者
ご購入された方についてですが、お話の中にあった動作確認など品質チェックに努めているということが、1年保障の制度につながってくるのでしょうか?


森課長
そうですね、しっかりチェックしているからというのもありますし、「実際お客様に届いて急に動かなくなった」「1年たったら調子が悪い」といったことが起こってしまわないような、中長期的に安心してご利用いただけるパーツを選定しているということもあります。

記者
他にご購入者様の特典というのはあるのでしょうか?

森課長
OS付きプリインストールモデルをご購入された方には、オリジナルのバックアップソフト「eX.Backup」がプリインストールされています。

 通常ショップパソコン・BTOパソコンをご購入されますとDSPというOSだけのCDとドライバのCDというのがそれぞれ入っておりまして、自分でOSを入れて、そのあと自分でドライバを入れるという形になりますので、どうしても分かりにくいという部分がありましたが、

「eX.Backup」というバックアップソフトを使っていただくことによって、一瞬でリカバリ・出荷状態に戻すということができますので、初心者の方でもお使いいただきやすいようになっています。


【これからのトレンド】

記者
これからについて、現在様々なラインナップがありますが、地デジのようにまた新しいジャンルや最新のパーツが出れば、変わっていくのですか?

森課長:そうですね。お客様のニーズに沿った形で、常に新しい提案をしていこうと考えています。

記者
なるほど。逆にいえば、今のeX.computerを見れば、現在最新のパーツやトレンドなどが分かるということですか?

森課長
そうですね。今のトレンド、ないしこれからトレンドになるものを含めて商品選定をしておりますのでお分かりいただけると思います。

記者
では、2011年のPCやパーツについて、トレンドの予想、こんなのが主流になるのではないかといったものはありますか?

森課長
おそらくハードウェア的な部分に関しましては、今はまだ2コア(デュアルコア)が主流ですが、これからは4コア(クアッドコア)、さらに上の6コア、8コアといったようにマルチコア化が進んでいくと思います。

 また家電、例えば普及の進んでいる液晶テレビと連携して、パソコンからHDMIを介してテレビに映像を出力するといったような、家電との連携がどんどん進んでいくのではないかと、考えています。

【インタビュー取材動画】

インタビュー取材前半 (中央の三角ボタンをクリックで、視聴出来ます!)


インタビュー取材後半 (中央の三角ボタンをクリックで、視聴出来ます!)

【インタビュー取材後の記者の感想】

【ツクモについて】

パソコンの歴史そのものといっていい」という大堀取締役の言葉にあるように、パソコン、オリジナルパソコン販売の歴史は古く、その言葉からツクモブランドや今まで培った知識に対する自信がうかがえた。

ヤマダ電機のグループとなったが事業譲渡という形なので、これからもBTOパソコンを中心にツクモブランドを維持したまま、今までどおり、ないしはそれ以上のサービスを期待できると感じた。


【eX.computerについて】

最新のパーツを選べること、ただ新しければ良いという訳ではなく、細かい部分にも気を遣い、しっかりした検証・国内生産による安心感があること、そしてそういった商品をより安く販売していることが人気の秘密なのだと感じた。

また、ラインナップのバリエーション・価格帯が豊富で、選べるパーツは200種類もある。

魅力的なラインナップを展開できるのは、各専門フロアでスタッフが聞きだしたお客様のニーズを汲み取ってラインナップが考えられているからなのだろう。

様々なラインナップ・パーツをどう選ぶか迷ってしまう初心者の方でも、知識豊富なスタッフがマンツーマンで説明してくれるので安心だ。

「当店ではパソコン本体を販売しているスタッフもパーツの知識を持った者を配置しており、パーツのプロとしてより詳しく、量販店とは一味違った説明ができる」と大堀取締役は語る。

確かに、以前行った突撃インタビュー:「ツクモeX.編」でも、スタッフの接客について高評価が多かった。


【購入後】

納期が早く、3営業日以内にほとんど出荷しており、早ければ翌日出荷もあるということなので驚きだ。

さらに1年保障がついており、安心して購入できる。しっかり検証された商品だからできることなのだろう。

また、OS付きプリインストールモデルを購入された方には、オリジナルのバックアップソフト「eX.Backup」がプリインストールされていて、初心者でも使いやすいようになっている。


【今後について】

「地デジ対応のような新しいジャンルや最新のパーツが出てくれば、お客様のニーズに合わせて、常に新しい提案をしていきたい」と森課長は語る。

秋葉原に店舗があるのも、そういった新しいトレンドに常にアンテナを張る為なのかもしれない。

今後のツクモにも目が離せない。

 2010年12月2日記


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